ある門番たちの日常のようです
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46: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/12(土) 01:32:19.55 ID:JRPJjvivO
着地報告を無線で飛ばしてパラシュートの紐をとっとと切断しながら、俺達はサブマシンガンを、時雨と江風は現状唯一の艤装である25mm連装対空機銃を構えて周囲を警戒する。

飛び込む瞬間は確かに敵影がないことを確認しているが、あくまでも時速200qで滑空しながらの視認に過ぎず万全のチェックとは言い難い。周辺の戦闘音の動きから「大物」による襲撃はなさそうだが、油断は禁物だ。

幅10M程の道路を四方向に延ばし、コンクリート製の古びたアパートや家に囲まれた円形の広場。とどまればわざわざ集中砲火の的になるようなものなので、Ostrich側と時雨、江風も含めて22名全員の用意が整ったのを確認して直ぐに北側の通路へと移動する。

張り詰める空気。四方八方から砲声や爆発音、そして深海棲艦共の呻き声や怒号が聞こえてくる中、この広場だけは不気味なくらいに静まり返っている。

⊂( ゚∋゚)∂「………」

(,,゚Д゚)b「………」

Ostrichの指揮官と思われる、優に190cmは越えるであろう巨体の男とハンドサインを交わし、先に進むよう促す。俺はしんがりとしてなおも広場を警戒して、北通路に向かいながらも丹念にそこかしこに銃口を向けてにらみを利かせていく。

土だけが盛られた花壇、ひっくり返った木製の荷車、今し方俺達が取り外したパラシュートの下、家々の窓や柱の陰─────

(,,゚Д゚)「…………」

敵の爆撃にでも吹き飛ばされたのか、屋根が崩れ落ちている正面の古びたアパートのような建物。

その二階で、窓越しに何かが動いた。

(,,#゚Д゚)「Enemy!!」

叫ぶよりも先に、指が4.6mm短機関銃の引き金を引く。

乾いた銃声が響く。AK-47を構えた“人影”が、鮮血を吹きだして窓から転がり落ちてきた。


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