ある門番たちの日常のようです
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45: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/12(土) 00:56:02.23 ID:JRPJjvivO
凄まじい勢いで地面や家屋が後ろに流れていく中、彼方に見えた街並みの切れ目。直径20M程の広場が視界に映った瞬間、右手で胸元のトリガーを握る。

《着地まで10秒だよ》

(,,#゚Д゚)「急減速開始!!パラシュート、射出!!」

トリガーを引き抜く。

(,,; Д )「ゴァハッ………!?」

途端に、全身の骨を軋ませるような衝撃を感じた。パラシュートが風圧を受けて背後で一気に広がり、物理法則に従って滑空を続けようとする俺の身体を起点に慣性と壮絶な綱引きを開始した。

(,,;゚Д゚)「………っはぁ」

幸いにして慣性はあまり執着心が大きいタイプではなかったようで、綱引きの軍配は早々にパラシュートと風圧に上がる。景色が流れていく速度は見る見るうちに落ちて、崩れ落ちた瓦礫の山や原型をギリギリ残している家屋の屋根を掠めるようにして俺の身体はパラシュートの下にぶら下がったままゆっくりと広場に降りていく。

やがて俺の足は、トンッという軽い靴音と共に地面の感触を取り戻す。

(,,゚Д゚)「【Wild cat】、空挺成功。これより作戦行動に移る」

( ゚∋゚)「【Ostrich】、降下完了。情況開始」

「降りた。報告終わり」

「いや、もうちょいやる気出せよ姉貴……駆逐艦江風、降下完了。これより駆逐艦時雨と共に【Wild cat】並びに【Ostrich】の援護に回る!」

俺達は、ロシアの大地に降り立った。


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