ある門番たちの日常のようです
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47: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/12(土) 02:07:23.59 ID:JRPJjvivO
ソヴィエト連邦時代にミハエル=カラシニコフによって生み出された、「世界で最も使われた軍用銃」を抱えながら広場に転げ落ちてきた男。茶色の草臥れたハンチング帽を被りロシア人のステレオタイプをそのまま3Dプリンター辺りで実体化したんじゃないかと疑いたくなるような体格をしたその男は、武器こそ持っていたものの遠目に見る限りは明らかに“ただの人間”だった。

だが、それがまるで合図だったかのように、広場のそこかしこで「気配」が動く。建物の二階から、柱の陰から、家々の隙間から、何挺、何十挺という数の銃口が突き出され俺達に向けられる。

(,,;゚Д゚)そ「うぉおおおおおっ!!?」

銃口が向けられたとはいってもほとんどはめくら撃ち状態のようで、弾丸自体は手ぶれ等の影響もありあらぬ方向へと飛び散っていく。だがまさに「下手な鉄砲も数打てば当たる」という奴で、たまたま正確な位置に飛んできた弾丸を通路脇の横倒しになっている乗用車の影に転がり込んで避ける。

(,,゚Д゚)「ちいっ!」

「※※※………」

すぐさま身を起こし、応射。右手50M程先の細い路地から銃撃を加えてきた、青いパーカーを着た男が額の風穴から血を吹きだして前のめりに倒れ込む。

更に照準を左に向け、射撃。ショートカットに金髪のやせた女が一人突っ込んでこようとしていたが、弾丸がめり込んだ喉をかきむしりながら痛々しい呼吸を数秒繰り返した後膝から崩れ落ちて事切れた。

「アウッ!?」

「───Enemy down!!」

(,,゚Д゚)「Good job」

リロードしようとした俺の横で、別の銃声。UZIが火を噴いて、連射を受けた小太りの男が血だるまになって広場に転がる。

装填を終え、車の上側から顔を出して撃つ。今し方撃たれた小太りの男を助けようとしたらしい人影の頭蓋を、何発かの弾丸が鈍く生々しい音を立てて貫く。


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