ある門番たちの日常のようです
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42: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/11(金) 23:07:14.26 ID:6HvgTbn4O
《1名が墜落機に巻き込まれた!》

(,,#゚Д゚)「構うな、隊形維持しろ!」

高度7000Mとはいっても、地面に到達するまでに有する時間はたった2分間に過ぎない。だが逆に、張り巡らされる弾幕の中を滑空する時間が2分もあるともいえる。

敵の───地上に蠢く深海棲艦の群れは、その2分間で俺達を殲滅するべく膨大な量の火線を空に向かって吐き出してきた。

《Ups...》

《Ahhhhhh!?》

《Break, Bre》

呻き声が、悲鳴が次々と上がり、味方への指示や注意を促す叫びが爆発音や肉の断裂音と共に途切れていく。真っ暗な街並みを照らし出す無数の対空砲火の光が瞬く様はまるで満天の星空をそのまま地面に映したかのようで、はっきりいって美しい。

まぁ正体は、深海魚の出来損ないみたいな怪物共が放った光でかつ俺達への殺意に溢れているわけだが。

《高度3500!!》

(,,#゚Д゚)「地表到達まで一分!総員隊形維持しつつ着陸姿勢への移行を開始しろ!!」

夜空を焦がす無数の砲火を潜り抜けながら、急速に迫ってくる地面に対して平行になるよう少しずつ降下軌道を変えていく。それはとりもなおさず地表の敵に対して砲撃を当てやすい軌道をとることになり、艦隊戦で例えるならわざわざT字不利になるよう舵を切るようなものだ。一言で言えば手の込んだ自殺と同じ意味になる。


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