272: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/16(土) 23:14:37.74 ID:7vrOjZjGO
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273: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/16(土) 23:16:53.27 ID:7vrOjZjGO
後方で補給を終えたらしき4機のF-35が、猛然と頭上を飛び去っていく。彼らが低空から上昇しつつミサイルを放つと、4発の銀槍は巨大な雷雲のように渦巻く敵艦載機の群に突き刺さり爆炎を上げる。
……持ち堪えてはいるが、此方の航空隊の弾薬補給が追いつかず徐々に波状攻撃の間隔が間延びしつつある。正面を食い止める火炎の壁についても、あと五分と撃ち続ければ三式弾は切れるはずだ。
ここにベルゲンからの臓増強部隊が到着すれば、間違いなく押し切られるな。
274: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/17(日) 00:33:53.97 ID:g+HEhH2qO
狩りが、始まった。
『─────!!!?』
『『!??!?』』
275: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/18(月) 23:12:45.12 ID:a0En00hS0
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276: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/09/18(月) 23:13:51.51 ID:a0En00hS0
三式弾と空対空ミサイルによる十字砲火で大きなダメージを負っていたとはいえ、未だ此方を遙かに上回る規模を保っていた敵の艦載機群。それを、かつて中国や太平洋の大空を舞ったレシプロ機が尋常ならざる数的不利を物ともせずに食いちぎり蹂躙する。
四分五裂した敵群体はムルマンスクの空から逃れようと試みた。F-35やA-10は友軍相撃を避けるため攻撃を停止して包囲網を解いており、三式弾も一時的に打ち止めとなっている。空間は広く空き、離脱軌道を取ることは難しくない。
が、ゼロ戦を始めとした帝国海軍が誇る名機達はそれを許さない。
277: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/18(月) 23:45:01.07 ID:a0En00hS0
………百数十メートル彼方の唇の動きを読める程度には我が輩は自分の視力に自信があるが、流石に“海軍”側の航空隊の損害の有無は目測で判断することは難しい。
しかしながら逆説的にいえば、“仮に出ていたとしても目算では気づけないレベルの損害”しか受けていないとも言える。
(メメФωФ)(僥倖であるな)
278:名無しNIPPER[sage]
2017/09/19(火) 11:01:56.09 ID:JaH+YxAA0
おつおつ
頭が良すぎるからこそ慮外の事に足元を掬われたりするしなあ…
279: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/20(水) 20:04:28.29 ID:zaZUfR/t0
(メメФωФ)「クソとは心外である。我が輩は“海軍”准将としての職務を全うしているに過ぎん」
( T)「あぁそうだろうな准将殿」
ぴくりと、奴が担いでいる矛が揺れた気がした。
280: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/20(水) 20:32:16.18 ID:zaZUfR/t0
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281: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/20(水) 20:35:56.44 ID:zaZUfR/t0
( T)「杉浦六真は常に先を見据えて、二手三手どころじゃなく一仕事が“終わった後”やら“その次の仕事”のことまで考えながら動く。俺含め脊髄で目の前の敵ぶっ倒してるだけの下っ端組なんかとは比べものにならないぐらい広い視野で判断を下す人間だ。
でもな、その“視野”から見える景色はお前にしか解らねえんだよ」
我が輩の肩に、奴の左手がぽんっと軽く置かれる。
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