ある門番たちの日常のようです
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273: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/16(土) 23:16:53.27 ID:7vrOjZjGO
後方で補給を終えたらしき4機のF-35が、猛然と頭上を飛び去っていく。彼らが低空から上昇しつつミサイルを放つと、4発の銀槍は巨大な雷雲のように渦巻く敵艦載機の群に突き刺さり爆炎を上げる。

……持ち堪えてはいるが、此方の航空隊の弾薬補給が追いつかず徐々に波状攻撃の間隔が間延びしつつある。正面を食い止める火炎の壁についても、あと五分と撃ち続ければ三式弾は切れるはずだ。

ここにベルゲンからの臓増強部隊が到着すれば、間違いなく押し切られるな。

(メメФωФ)「【Caesar】より各艦隊提督に通達、空母艦娘総員の全航空隊発艦を許可。

まず空襲をかけてきている【Ball】の編隊を殲滅、しかる後上空の群体に突入しこれを撃破。その後、そのまま此方に向かってきたベルゲン発の増援部隊を迎撃する」

( T)「瑞鶴、聞き及んだ通りだ。存分に暴れろ」

他の提督達も隣の筋肉同様配下の艦娘達に指示を下していき、しばしその様子が無線で混ざり合って聞こえる。

そして我が輩の耳は、爆発的な歓声によって一瞬機能を失った。

《【Fighter】瑞鶴、了っっっっっ解!五航戦の本気、見せて上げるわ!!》

《【Ghost】加賀、命令を受諾。────鎧袖一触よ、心配しないで》

《同艦隊龍驤、いっくでぇえええ!!艦載機の皆、ぶちかましたれぇ!!!》

《【はうんどどっぐ】鳳翔、出撃致します。実戦ですか………よい風ですね!!》

《ひゃっはーーーーー!!!パーーーっと行こうぜ、パーーーっとなぁ!!!》

(メメФωФ)「最後せめて名乗れよ」

戦力温存のため、そして敵航空隊を最大限引きずり出すために最前線に配置されながら雌伏の時を強いられた空母艦隊。ようやくその枷から解き放たれた彼女達は、文字通り「引き絞られた矢」であった艦載機を一斉に空へと撃ち上げる。


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