ある門番たちの日常のようです
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274: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/17(日) 00:33:53.97 ID:g+HEhH2qO
狩りが、始まった。

『─────!!!?』

『『!??!?』』

『『『─────………』』』

本来空対空戦闘に優れるはずの【Ball】達は、我が輩たちへの対地襲撃に夢中になった結果自然と低空を飛び回る形に“誘導”されていた。掃射時間を長くしてより大きな被害を我が輩たちに与えるため軌道も平坦となっていた奴等を捕捉することは、百戦錬磨の此方の艦載機隊からすれば造作も無い。

エンジンが吠え、翼が翻り、火線が空を焦がす。白い玉がそこかしこで火の玉に変わり、本体から取れた線香花火を思わせる動きでふらふらと市街地に転落していく。

《【Ghost】加賀よりCaesar、市街地低空の【Ball】を殲滅。制空権を確保》

加賀からその報告が届くまで、時間にして1分かかったかどうか。

とにかく60秒に満たない時間で、鬱陶しく陸戦隊への空襲を繰り返していた白玉の群れは一つ残らず殲滅された。

《【Fighter】瑞鶴、敵主力群体への一番槍は貰ったわよ!全機、上がって!!》

《負けませんよ。鳳翔航空隊、【ふぁいたぁ】瑞鶴さんに続いて下さい!!》

攻撃は終わらない。零戦の【栄】発動機が、紫電改の【誉】が、96式艦戦の【寿】が、主人達の声色と同じぐらい歓喜に満ちた唸りを上げて機体を空へと駆け上がらせる。

『『『!!!!!???』』』

夜空に混じりてなお黒い敵艦載機の群体に、真下から火線が突き刺さる。翼の日の丸を爆光の中で輝かせつつ、艦載機隊は巨大な黒雲の只中へと斬り込んでいった。

(;・∀ ・)「…………すっげ」

内側から食い破られて、群体が一瞬で霧散する。なおも四方からのミサイルとバルカン弾に殴打されながら壮絶なまでの速度で小さくなっていく敵群体の有様に、斎藤が頬に汗を垂らしながらぽつりとこぼす。

(;・∀ ・)「何度か見たことあっけど、やっぱ尋常じゃねえわ」


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