199: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/03(日) 23:34:36.96 ID:BMyKX3m70
他人の容姿をとやかくいう趣味はないが、ファルロと名乗ったその男は言ってしまえば醜男にカテゴリーされる外観の持ち主だった。
背はそこそこに高いがOstrichや周りで転がっているこいつの部下のように筋肉質ではなく、寧ろ少しやせ気味。少し上を向いた鼻の筋や目元に西洋人特有の掘りの深さがなく、顔全体が少しのっぺりとしている。
鼻孔と眼は細く、口も気むずかしげに結ばれているため顔のパーツ全体が定規で引いた線のような印象を受ける。声を聞く限り年齢は若いのだが、荒れた肌や口元に刻まれた皺は寧ろ老人のそれだ。
200: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/04(月) 00:03:28.76 ID:XTOLkAvV0
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201: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/04(月) 00:10:26.88 ID:XTOLkAvV0
( ̄⊥ ̄)「話はまだ始まったばかりなのにあっさりと解放してくれるんだな」
(,,゚Д゚)「このまま無理やりあんたんとこの忠犬共を抑え付け続けた方が誤解が起きる可能性が高まるからな」
そう言ってあえて気軽げに肩を竦めて見せ、俺もまたファルロに向けていたAK47の銃口を下げる。
202: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/04(月) 00:34:59.96 ID:XTOLkAvV0
(,,゚Д゚)「俺たちは“海軍”所属の部隊だ。一応自己紹介すると俺はヨシフル=ネコヤマ、階級は少尉。
慣れないもんでな、少尉風情がロシア連邦海軍少佐にこの言葉遣いという点は軍の違いということで妥協してくれ」
( ̄⊥ ̄)「気にしないさ、状況が状況だしな」
203: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/04(月) 01:01:42.81 ID:XTOLkAvV0
(,,;゚Д゚)「ゴホンッ……ムルマンスク制圧に携わった、あの五流イスラム共の規模は?」
( ̄⊥ ̄)「正確なところは全く把握していない、なにせ気がついたら基地・鎮守府の機能ほぼ全てと市街地の大半が敵の手に落ちていたからな。
ただ、最序盤に交戦した限りでは大きな規模ではなかったはずだ。推測するに200から300程度かな?」
204: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/04(月) 01:55:02.04 ID:XTOLkAvV0
厄介な報せではあるが、“ムルマンスクが相当規模の市民暴動によって機能停止した”というのは既に大本営から降りていた情報。その中には全市民が暴動(というよりは武装蜂起)に参加している可能性も示唆されていたし、ロマさんは実際市を上げての武装蜂起だと前提して作戦を立てていた。
要は元々予測されていた規模にほんの少しの上積みがあったに過ぎない。
………ただ、次が「本題」であり「問題」だ。
205: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/04(月) 02:32:28.44 ID:XTOLkAvV0
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206: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/04(月) 02:35:02.18 ID:XTOLkAvV0
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207: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/04(月) 02:40:05.75 ID:XTOLkAvV0
( ̄⊥ ̄)「それで、事の発端だが────」
(,,゚Д゚)「……いや、そこまではもう流石に割ける時間が無い」
平坦な声でファルロはなおも報告を続けようとしたが、それについては此方で切り上げる。
208: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/09/04(月) 22:45:35.22 ID:XTOLkAvV0
仕事の都合で本日更新不可、明日二回更新します
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