ある門番たちの日常のようです
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201: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/04(月) 00:10:26.88 ID:XTOLkAvV0
( ̄⊥ ̄)「話はまだ始まったばかりなのにあっさりと解放してくれるんだな」

(,,゚Д゚)「このまま無理やりあんたんとこの忠犬共を抑え付け続けた方が誤解が起きる可能性が高まるからな」

そう言ってあえて気軽げに肩を竦めて見せ、俺もまたファルロに向けていたAK47の銃口を下げる。

(,,゚Д゚)「一斉に暴れられた挙げ句こっちにまで損害が出たらそれこそ溜まったもんじゃない。こっちは銃をまだ持っているわけだから拘束解いたぐらいじゃお宅らより有利なのは変わらないしな」

それに、ファルロ側の人員は未だ1/3以上の人数が気絶した状態で使い物にはならない。人数としては2倍以上こちらが上回っていて、おまけに艦娘戦力も1vs2。

向こうには銃火器もまだ持たせていないため、万一暴れ出したとしても制圧は手早く終わらせられる。ファルロの方もそれは解っているのだろう、未だ敵意燻る部下達に鋭い視線で“動くな”と制止を加えていた。

(,,゚Д゚)「それに、さっきの繰り返しだが俺にとってあんたらは敵じゃないしあんたらにとっての俺達もその筈だ。“信頼”しろなんて贅沢は言わないが、“信用”はひとまずしてくれると助かる」

( ̄⊥ ̄)「解った、君達を“信用”する。どのみち我々に選択肢はないしな」

(,,゚Д゚)「ありがとさん。さて、時間がねえから手短に情報交換と行こうか提督殿。

先に一応の確認だが、あんたの所属と階級を頼む」

( ̄⊥ ̄)「ファルロ=ボヤンリツェフ。ロシア連邦海軍北方海軍所属、階級は少佐。

2013年からムルマンスク鎮守府の提督を拝命し防衛指揮の任に着いている。ここにいるВерныйを含め13名は全員私の部下だ」

(,,゚Д゚)「現状、あんたが指揮できるのはこの13人だけか?」

( ̄⊥ ̄)「基地内にいる戦力はこれだけだ。連絡が途絶えた市外への伝令のために、敵側の武装勢力に変装した一部隊が隙を突いて外に出たが………未だに、返って来る気配がない」

思い出すのは空挺完了直後、辺りで聞こえてきた「港湾施設付近」での謎の武装集団と深海棲艦との戦闘発生の報告。

敵の動きに対する違和感を覚えて以降もこの報告については結論を出せないでいたが、これで合点がいった。中身が違うだけで実際は正規軍だったということなら、深海棲艦側に襲われていたとしてもなんの不思議もない。


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