ある門番たちの日常のようです
1- 20
204: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/04(月) 01:55:02.04 ID:XTOLkAvV0
厄介な報せではあるが、“ムルマンスクが相当規模の市民暴動によって機能停止した”というのは既に大本営から降りていた情報。その中には全市民が暴動(というよりは武装蜂起)に参加している可能性も示唆されていたし、ロマさんは実際市を上げての武装蜂起だと前提して作戦を立てていた。

要は元々予測されていた規模にほんの少しの上積みがあったに過ぎない。

………ただ、次が「本題」であり「問題」だ。

(,,゚Д゚)「答えにくい問いかも知れんが………ここからは、絶対に隠し立て無しで答えてくれ。

この武装蜂起に、ムルマンスクの」

( ̄⊥ ̄)「ムルマンスク海軍基地並びに鎮守府防衛の任に着いていた当時の駐屯兵力、その90%近くが今回の武装蜂起に関与している」

即答。

( ̄⊥ ̄)「いや、“関与している”等という生易しい表現ではないな。イスラム武装組織の基地侵入の手引き、市民への武器配布、ムルマンスク市警との連携、周辺鎮守府、軍拠点間の連携の寸断、これらは全て、ムルマンスク守備隊が“主導”したものだ」

淡々と情報を述べる声に、感情はこもっていない。台詞の起伏、抑揚もほぼ見られず、まるで電話の音声案内のように血の通わない機械的な“報告”だった。

………ただそれは、俺には感情を実際に無くした結果ではないように思えた。嫌悪や怒り、困惑、悲哀、驚愕等の感情が一気に噴出した結果、表に出す感情として脳が“無”を選んだ、そんな響きの声。

( ̄⊥ ̄)「断言しよう。今回の武装蜂起、中核戦力並びに首謀者は部下や同僚達、ムルマンスク残存守備隊およそ700名によるものだ」

そしてその「声」によって語られた内容は、俺たちにとっても十分すぎるほど最悪な内容だった。

( ̄⊥ ̄)「我がロシア連邦海軍の新実装艦娘ガングート、並びに最新鋭フリゲート艦アドミラル・ゴルシコフ級、その他基地・鎮守府に配備されているあらゆる設備、機能、兵装は“元”守備隊の制圧下にある」

(,,;-Д-)「…………」

最悪を徹底的に塗り替えていくファルロの言葉。あまりの内容に激しい頭痛が訪れ、ぐらりと視界が歪む。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
484Res/548.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice