【ミリマス】白石紬「あなたはエッチなのですか?」
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70: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/07/18(火) 20:15:12.17 ID:y1IM1Nwt0
「プロデューサー」
ガラス玉のように澄んでいる、彼女の瞳が濡れている。
71: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/07/18(火) 20:17:17.05 ID:y1IM1Nwt0
「紬。君をスカウトした理由、俺はまだ話してなかったな」
男の言葉は、ただ流れる。受け止めるべき少女はいまだ、涙を流して座っている。
72: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:18:22.30 ID:m7NIKWsF0
===
泣き出してしまった紬だが、癇癪を起したワケでは無いのは男にとって都合が良かった。
ヒステリックとまでは言わないが、感情を爆発させるようにぶつけて来る
73: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:20:08.94 ID:m7NIKWsF0
「とはいえ、そんなことはちょっと会話すればすぐ分かる。
他にも好きなことに嫌いなこと、家族構成に友人関係。
将来はどんなアイドルになりたいか……
74: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:21:43.31 ID:m7NIKWsF0
売り言葉に買い言葉。男がにやけ笑いを浮かべたので、
紬はまんまと乗せられたことに気がついた。
とはいえ、今さら撤回するのも自分のプライドが許さない。
75: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:22:40.01 ID:m7NIKWsF0
紬は軽く瞼を閉じると、大きく息を吸って吐いた。
落ち着くための深呼吸。再び男の顔を見上げ、彼女は静かに訊き返す。
「……なぜです? 理には適っていると思いますが」
76: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:23:55.27 ID:m7NIKWsF0
男の言葉に、紬は少々驚いた。
新人である紬はまだ、先輩である千早とはそう親しい間柄であるとは言えない。
77: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:25:19.89 ID:m7NIKWsF0
「それから志保ね、志保はまぁ……そっけないけどいい子だった。うん」
「志保さんは、問題児では無かったと」
78: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:26:39.02 ID:m7NIKWsF0
「そして紬みたいな怖がりさんには、道を照らす為の
サーチライトと一緒に居てくれる仲間がいるな」
「こっ、怖がりさん!?」
79: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:28:10.15 ID:m7NIKWsF0
目の前の少女は至って真面目。
ある意味素直な紬の言葉に、男は優しく微笑みながらどうしたものかと頭を掻いた。
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