63: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/07/05(水) 21:10:10.76 ID:zx0IVnw2O
―― あの怪現象から数日後 執務室 ――
64: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/07/05(水) 21:14:23.46 ID:zx0IVnw2O
提督「――ということがありまして」
管理人「…………」
65: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/07/05(水) 21:19:34.85 ID:zx0IVnw2O
あの学校……今は鎮守府ですが、建物自体は私が生まれるずっと前から存在していました。
たしか、廃校になる数年前に創立90年を迎えましたから、昭和元年頃に建てられているはずです。
昔はこの辺りも人口が多かったようで、大勢の子供たちで賑わっていたそうです。
66: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/07/05(水) 21:28:45.33 ID:zx0IVnw2O
軍艦が度々停泊するこの地を、重要な拠点の一つであると勘違いしたのでしょうか。
何機もの爆撃機が空を覆い、町という町を焼き尽くしたと聞いています……
そして、その魔の手は学校にまで及びました。
67: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/07/05(水) 21:34:15.76 ID:zx0IVnw2O
レシプロ機特有の轟音が耳をつんざき、数瞬の後に焼夷弾がばら撒かれました。
そして運の悪いことに、ばら撒かれた焼夷弾は女の子が身を潜めていたトイレの近くに着弾したのです。
未だかつて経験したことのない爆音と衝撃に、女の子の心は一瞬にして恐怖に満たされたことでしょう。
68: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/07/05(水) 21:41:44.33 ID:zx0IVnw2O
提督「――以上が、管理人から聞いた話だ」
阿武隈「…………」
69: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/07/05(水) 21:48:39.77 ID:zx0IVnw2O
―― 渡り廊下脇 トイレ ――
70: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/07/05(水) 21:53:44.42 ID:zx0IVnw2O
阿武隈「……さ、そろそろ行こっか」
電「……はいなのです」
71: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/07/05(水) 22:05:27.13 ID:zx0IVnw2O
――
――――
――――――
72: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/07/05(水) 22:18:37.00 ID:zx0IVnw2O
管理人「……しかし、本日はわざわざご報告にお越しいただきましてありがとうございます」
提督「いえ、貴方から花子さんに纏わるお話を聞けなければ、今回のことは解決しませんでしたから。事の顛末を報告するのは義務だと判断したまでです」
73: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/07/05(水) 22:27:04.47 ID:zx0IVnw2O
―― 鎮守府内 とあるトイレ ――
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