70: ◆KzSA1DIYOY[saga]
2017/07/05(水) 21:53:44.42 ID:zx0IVnw2O
阿武隈「……さ、そろそろ行こっか」
電「……はいなのです」
青葉「これで無事、成仏できたでしょうか?」
電「分からないのです……でもきっと、電たちの想いは伝わったと思います」
阿武隈「そうね。電ちゃんの優しさも、きっと花子さんの心に届いてるはずだよ」
電「はい!」
青葉「じゃあ行きましょうか――」
???「…………アリガトウ……」
青葉「えっ……?」
阿武隈「? どうかしたの?」
青葉「いえ、今何か聞こえたような……」
電「電には聞こえなかったのです」
阿武隈「私も聞こえなかったけど……あっ、そうやってまた驚かそうとしてるんでしょ!?」
青葉「えええ?! いくら青葉でも今くらいは空気を読みますよ! たしかに誰かの声が聞こえたんですって!」
阿武隈「ええ〜っ? 聞き間違いじゃないの?」
青葉「うーん……そう言われると微かにしか聞こえなかったし……」ウーン…
阿武隈「ほら、唸ってないで早く行くよー!」
電「もうお昼ですし、このまま食堂に向かうのです」スタスタ
阿武隈「そうしよっかぁ。皆も集まってるだろうし」スタスタ
青葉「あっ、私も行きますから待ってくださいよー!」ダッ
青葉「……っと、その前に念のため1枚だけ」パシャ
青葉「よし、っと。だから待ってくださいってば〜!」タタタタッ
後に青葉が写真を現像したところ、
そこには穏やかな笑顔で手を振る女の子の姿が、写っていたとか写っていなかったとか――
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