【ミリマス】ライアー・ルージュ
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1: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:07:42.88 ID:yFIcZ1s10

皆さんこんばんわ

先に予告しておきます、いつもより読みづらいです

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2: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:08:35.13 ID:yFIcZ1s10
 ――あの人の視線を、思い出せない。
 
 学校がお休みの土曜日、私は決まって早めに事務所に行く。朝早いせいか、町も眠ったようにしんとしている。我ながら早く出過ぎたかな、と思わないでもなかったけれど……それでも、早めに行くことをやめようとは思わなかった。
「途中で引き返すのも面倒だし」
 そんな風に自分に言い訳しつつ、先を急ぐ。言い訳するような事を自覚すると、心なしか足が速くなった気がした。
以下略 AAS



3: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:09:24.45 ID:yFIcZ1s10
―――――

「おはよう、志保。今日も相変わらずだな」
「愛想がないとでも言いたいんですか」
「まさか。だが、そう思うなら改善してみるのも手じゃないか?例えばほら、この前の小学生メイドとかみたいに――」
以下略 AAS



4: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:10:05.09 ID:yFIcZ1s10
 対して、プロデューサーはといえば回答し終えたといわんばかりに、机に向き直っていた。カタカタとキーボードを叩いている。まだ始業の時間ではないはずなのに、何をしているのだろう。何故だか、ふつふつと興味が沸いてきた。
「何してるんですか、プロデューサーさん」
「ああ、これか?アイドル皆のデータベース……的な奴かな」
「……亜利沙さんの真似でも始めたんですか?」
「なんで微妙に刺々しいんだよ……お前たちの長所とか短所とかのデータまとめてるだけだよ。大事なんだぞ?これが外に漏れてみろ、オーディションとか勝てなくなってもおかしくないんだからな」
以下略 AAS



5: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:11:19.33 ID:yFIcZ1s10
「おはようございまーす!」
 隔絶された私達だけの空間が、切り替わる。物音がした方を見ると、リボン姿がよく似合う大先輩がトコトコと歩いてくるところだった。
「おはよー、志保ちゃん!」
「おはようございます、春香さん」
 春香さんはにこやかに笑う。不思議だ。この人の笑顔は、どうしてこんなにも人を引き付けるのだろう。私にも少しくらい、そんな才能が有ってくれればよかったのに。
以下略 AAS



6: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:11:55.95 ID:yFIcZ1s10
 でも、絶対に悟られたくない。だから、なるべく自然な笑顔を装って――
「……ん?どうした志保」
 ――そう思っていても、彼は見抜いてしまうらしい。
「別に、何でもないですよ。まったく、プロデューサーさんが心配しすぎなんじゃないですか」
「そうか?困ったことがあったらきちんと俺に頼るんだぞ?」
以下略 AAS



7: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:13:48.61 ID:yFIcZ1s10
「おはよう、美希……危ないから突っ込んでくるのはやめろよ?」
「そんなの、ハニーが受け止めてくれるから問題ないって思うな!」
 元気よく答えたもう一人の大先輩は、頬を彼の胸に押し当てて機嫌良さげに答えた。その姿は、さながら猫のよう。愛らしさに満ち溢れたその姿を、私はそれを心底妬ましく――
 ――え?私……み、美希さんになんてことを。
 自分の思考が理解できない。自分が何をしたいのかが分からない。
以下略 AAS



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