6: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:11:55.95 ID:yFIcZ1s10
でも、絶対に悟られたくない。だから、なるべく自然な笑顔を装って――
「……ん?どうした志保」
――そう思っていても、彼は見抜いてしまうらしい。
「別に、何でもないですよ。まったく、プロデューサーさんが心配しすぎなんじゃないですか」
「そうか?困ったことがあったらきちんと俺に頼るんだぞ?」
「はい、ありがとうございます。プロデューサーさん」
勿論、こんな程度では彼をごまかす事なんて出来ないだろう。けれど、私には、そう返すのがやっとだった。
悶々と思考をしていると、
「ハニー!おはよーなのー!」
扉が勢いよく開く音共に、黄色い何かが彼へと突っ込んでいった。彼は、それをかわすような仕草をするでもなく、ただ受け止めるように両手を広げる。それを分かっていたかのように、彼女は勢いよく彼に飛びついた。
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