5: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:11:19.33 ID:yFIcZ1s10
「おはようございまーす!」
隔絶された私達だけの空間が、切り替わる。物音がした方を見ると、リボン姿がよく似合う大先輩がトコトコと歩いてくるところだった。
「おはよー、志保ちゃん!」
「おはようございます、春香さん」
春香さんはにこやかに笑う。不思議だ。この人の笑顔は、どうしてこんなにも人を引き付けるのだろう。私にも少しくらい、そんな才能が有ってくれればよかったのに。
「お、春香!おはよう、今日は一番乗りじゃなかったな!」
「志保ちゃんが早かったんですよぅ……プロデューサーさん、おはようございます!」
元気な挨拶を受けて、彼は満足そうに微笑んでおはようと返した。にこやかに笑い合う二人。それを見ていると、私の中で何かが凍った。胸の中で嫌なものが蠢いてるような感覚。そんな違和感に嫌悪感を覚える。
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