3: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/10(土) 19:54:02.91 ID:EDLtVNMv0
僕が、真っ先に考えたこと
――今日は、こんなに早く上がることができて、嬉しい
4: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/10(土) 19:54:42.35 ID:EDLtVNMv0
病院に到着すると、すぐに霊安室へと案内されました
電話を受けてから、僕がここへ到着するまで約三時間程の時間が経っています
身支度を整えるために、一度家に帰ったからです
5: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/10(土) 19:55:25.10 ID:EDLtVNMv0
「はい……彼女は、僕の妻で間違いありません」
その時、傍で立ち尽くし、腕を後ろで組んでいた男は、明らかに僕の出方を伺っていました
6: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/10(土) 19:56:26.41 ID:EDLtVNMv0
僕は、普通のサラリーマンです
いえ、わざわざ言わなくとも、この国で仕事に明け暮れる人種など、サラリーマンが大半を占めているのでしょうけれど
7: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/10(土) 19:57:02.53 ID:EDLtVNMv0
「要らないと言っただろう、食べられないよ」
「どうして作ったんだ。勿体ないじゃないか」
8: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/10(土) 19:57:50.84 ID:EDLtVNMv0
瞬く間に、彼女との別れの儀式は進みました
僕が先導を切るまでもなく、業者の方々が段取り良く進行してくれたおかげで、僕は特に支障をきたすことなく会社に戻ることができました
9: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/10(土) 19:58:30.22 ID:EDLtVNMv0
ある日の事です
その日はたまたま、僕は早く家に帰ることができました
10: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/10(土) 19:59:48.92 ID:EDLtVNMv0
「あなた、ボーっとして、どうしたの? 早く上がったら?」
「あ……ああ」
11: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/10(土) 20:00:19.98 ID:EDLtVNMv0
「あなた、ボーっとして、どうしたの? 早く上がったら?」
「あ……ああ」
12: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/10(土) 20:01:15.91 ID:EDLtVNMv0
「なあ」
「どうしたの? そんな、真剣な顔して」
13: ◆2mwK9kDO1Y[sage saga]
2017/06/10(土) 20:02:56.28 ID:EDLtVNMv0
今日はここまでとします
この続きは、また明日
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