死んだはずの妻と出会った話
1- 20
7: ◆2mwK9kDO1Y[saga]
2017/06/10(土) 19:57:02.53 ID:EDLtVNMv0

「要らないと言っただろう、食べられないよ」

「どうして作ったんだ。勿体ないじゃないか」

「頼むからメールの内容くらい理解してくれ」


僕は、妻に不誠実でした

対して妻は、僕の事をひたすら信じ続けていました


そんな生活でしたから、僕との生活の中で、彼女があまりいい思いをしていなかったであろうことは、容易に想像ができました

でも僕は、彼女に何も与えることが出来ず、恐らくは人並みの夫婦生活すら過ごさせてあげる事もままならなかったのです

ですが、そんなもの、現代社会ではありふれた話でしょう

普通の枠組みから、外れたものではありませんでした


特に財産に恵まれていたわけでもなく

かといって、貧しかったわけでもなく


普通の家庭と違う点があるとすれば、子供がいないことでしょうか

それに関しても、僕と彼女が性交渉を交わさないほどに愛が冷めきっていたわけでなく、まだそういう時期ではなかったからでした


僕は、忙しかったから


そういう事をする時は、いつも避妊をしていました

勿論、仕事がある程度落ち着いたら、子供を作る予定でした


それが、世の中の普通ですから


単純に、子供ができる前の夫婦だった、というだけの話です


僕達夫婦は、どうしようもなく普通でした




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
85Res/56.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice