94:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 19:09:49.71 ID:VqWHRdm5O
「いいの……」
犬みたいだった。
可愛い。
95:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 19:27:07.88 ID:VqWHRdm5O
牛丼屋を出て、駅に向かった。
曜ちゃんはほとんど喋らなかった。
気まずいのだと思う。私も、多少それはあった。
でも、触れていないと、もう、落ち着かない。
私は曜ちゃんの手を握った。
96:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 19:49:18.38 ID:VqWHRdm5O
言い終えた曜ちゃんの顔を盗み見た。
泣いたせいで鼻と目が赤い。
「そんな事、どうでもいいの」
97:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 20:01:20.32 ID:VqWHRdm5O
沼津に戻って、千歌ちゃんと鞠莉さんに曜ちゃんを確保したことを伝えた。
その日は教室には戻らずに、裏口から入って保健室に向かった。
「不良だ」
98:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 20:12:17.33 ID:VqWHRdm5O
しばらく天井を眺めていた。
つまらない。すぐに寂しくなって、曜ちゃんの方を向いた。
「どうしたの?」
99:名無しNIPPER[sage]
2017/06/14(水) 20:23:06.29 ID:MS/LprdSO
(かわいい)
100:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 20:31:08.46 ID:VqWHRdm5O
『私の中に入って来ないで』
あなたに開けられた小さな穴が痛いよ。
「……梨子ちゃん」
101:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 20:39:56.46 ID:VqWHRdm5O
いっそ、ここで言ってしまおうか。
曜ちゃんが一人で行ったと聞いた時、思い詰め過ぎて、どこかの橋からでも飛び降りるんじゃないかって思った。
そしたら、曜ちゃんにすごく会いたくなって、抱きしめたくなって、ちゃんと言わないとって思った。
だって、もしかしたら唐突に別れが来てしまうかもしれない。
102:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 20:40:41.38 ID:VqWHRdm5O
いったんここまで。
続きは、数時間後かまた明日の夜です。
103:名無しNIPPER[sage]
2017/06/14(水) 21:35:41.01 ID:RTgLfO/zo
乙です
人同士が分かり合える、想いが通じ合うって本当に難しいですね…
104:名無しNIPPER[sage]
2017/06/14(水) 21:55:17.00 ID:g7KomPoPo
乙
千歌ちゃんいい子だなぁ
165Res/122.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20