53: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/23(金) 01:26:48.86 ID:nE0G2m1V0
『……………………』
沈黙の中、アタシの啜り泣く声だけが部屋に響いていた。押し黙るPは、今何を思ってるんだろう。知る為にはアタシの全てを知って貰うしかない。
そう頭で考える前に、口が勝手に動いていた。
54: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/23(金) 01:30:20.18 ID:nE0G2m1V0
『……………恵美っ』
とても苦しそうな声。Pの辛そうな顔が目に浮かぶ。やっぱりアタシ、夫を困らせるダメな奥さんだ。さっき琴葉に言われたばっかなのに。
55: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/23(金) 01:31:54.94 ID:nE0G2m1V0
「それから…ちゃんといっぱい喧嘩しようね。アタシも言うから、何でもいいから思った事は言って?もう今みたいなのはやだよ」
『…そうだな。俺もそう思うよ』
「うん」
56: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/23(金) 01:32:57.85 ID:nE0G2m1V0
『…ごめん恵美、そろそろ』
「あ…うん!ゴメンゴメン、大分話し込んじゃったね。じゃ、また明日の朝かけるから」
『おぉっ、待ってるよ!…へへっ』
57: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/23(金) 01:34:18.20 ID:nE0G2m1V0
「メグミっ!」
「きゃっ…!?な、何?エレナ」
エレナはアタシの両手を両手で包み込み、アタシにとってはとても信じられない事を明るく言い放った。
58: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/23(金) 01:37:00.36 ID:nE0G2m1V0
「他にもヘアサロンに行ってイメチェンして惚れ直して貰おうとか、帰って来たその日のご飯はプロデューサーの大好物を作ってあげようとか、プロデューサーの向こうでのお土産話聞くの楽しみだなーとか、その後ラブラブしたいなーとか!楽しみな『未来』は、他にもイーッパイだヨ!」
アタシの両肩にぽんと両手を置いたエレナの顔は、普段のぱあっとした弾ける笑顔ではなく、
59: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/23(金) 01:39:13.57 ID:nE0G2m1V0
あぁ、この子達は。
なんて素敵な子達なんだろう。
60: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/23(金) 01:40:05.81 ID:nE0G2m1V0
今日はここまで。
それでは、おやすみなさい。
61: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/23(金) 01:45:17.67 ID:nE0G2m1V0
訂正
>>49
× そして分かってくれない悲しみ、そして相手を分かってないのはアタシも同じなのに、
○ 分かってくれない悲しみ、そして相手を分かってないのはアタシも同じなのに、
62: ◆NdBxVzEDf6[sage]
2017/06/23(金) 03:40:54.19 ID:sBwK27Vq0
よかったよかった
一旦乙です
>>40
島原エレナ
63:名無しNIPPER[sage]
2017/06/23(金) 14:10:44.16 ID:Ly73gOftO
この三人は本当にいい関係だな
寂しがりやな恵美を親友二人が支えてくれる
乙
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