56: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/23(金) 01:32:57.85 ID:nE0G2m1V0
『…ごめん恵美、そろそろ』
「あ…うん!ゴメンゴメン、大分話し込んじゃったね。じゃ、また明日の朝かけるから」
『おぉっ、待ってるよ!…へへっ』
「もぉ、なに笑ってんのー?ちゃんと出てよね?」
『恵美に言われたくないっての』
「あ、そーゆー事言うんだ?Pはモーニングコールして欲しくないの?」
『う、うそうそ!すいませんでした』
「にゃはは、冗談だって!…アタシも朝にPの声聞きたいしさ」
『お…おうっ。じゃ、切るな。おやすみ』
照れたのかそっけない態度で通話を切ろうとするPを、急いで呼び止める。
「あ、待って待って!その…アタシから切るから」
これはアタシなりのケジメ。これからは、ちゃんと寂しさを我慢するんだ。
『分かった』
「ん。おやすみ」
スマホから耳を離し、軽く深呼吸。
ゆっくりと、震える人差し指で通話を切った。
「ふうっ…」
アタシの中で、少しだけ何かが吹っ切れた気がした。
「恵美、お疲れ様。頑張ったね」
「琴葉…うん」
アタシの誤解が解けたのは、アタシを叱ってくれて背中を押してくれた琴葉のお陰。琴葉には本当に感謝してるよ。
…それでも、会えなくて寂しいものは寂しいんだよね〜。
ま、もう我慢できるけどっ!
そんなアタシの中の小さな強がりを、エレナは見逃さなかった。
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