40: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/22(木) 20:39:24.72 ID:5fJjkWjP0
夕方。
ピンポーン!
パジャマのままテーブルに顔を伏せ塞ぎ込んでいると、ふいに玄関のチャイムが鳴った。それを聞いたアタシは反射的に体を起こした。
「……うぅ」
けどアタシは、とても出る気にはなれなかった。…居留守しちゃおうかな、と思いかけていたその時、
「メグミー!居ないノー!?」
「もうエレナ、近所迷惑でしょう」
…エレナ?もう一人は…琴葉?
アタシは急いで身なりを整え、玄関へと走った。
ゆっくりと鍵を回し扉を開けると、そこには方や眩しいほどの笑顔、方や心配と呆れが入り混じった顔をした二人の親友がいた。
「メグミー!会えて嬉しいヨ!一人で寂しくなかった?」
「恵美、久し振り。元気…は無いみたいね。この様子だと、私達からのメッセージも読んでないみたい」
「んー、まぁ仕方ないヨー。だってメグわぷっ!?…もぉ、メグミー」
「………エレナぁ…琴葉ぁっ…!うわぁあぁぁん…!」
「もう…よしよし」
その時のアタシには、二人がヒーローに見えた。
101Res/77.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20