41: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/22(木) 21:10:24.51 ID:5fJjkWjP0
二人はまだ765プロでアイドルを続けているので、もちろんPが出張に行ってる事は知ってる。大方アタシの事を心配して、二人で予定を調整して会いに来てくれたんだろうな。アタシは申し訳ないと思うと共に、情けない自分に恥じ入った。
取り敢えずお茶を二人に出して、三人でテーブルに着く。アタシはしばらく黙り込んでたけど、琴葉に促されてぽつりぽつりと今日までの事を話し始めた。
「そっか、そんな事があったんだネ…」
「…」
アタシが話している間、エレナは相槌を打ったりして反応を返してくれていたが、琴葉は何かを考えているような表情で黙ったままだった。
「恵美」
「…!な、なに?」
アタシが全て話し終えると、やがて琴葉は幼い子を叱る母親のような口調で、優しく、しかし力強くアタシに話しかけた。エレナはさっきまでとはうって変わって、今は黙って琴葉を見つめて、琴葉の言葉を待っていた。
「それじゃだめだよ」
「えっ…?」
「恵美、プロデューサーの奥さんなんだよね?」
琴葉が何を言いたいのか、何を言うべきなのか解らず、アタシはただ頷く。
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