14:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 17:56:17.92 ID:3uv3ojMy0
だが、巷では凄腕の剣豪を
何人も抱えていることで有名だった。
「大人数を正面から相手できるやつは何人かいるんだが…」
15:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 17:57:42.34 ID:3uv3ojMy0
「して、桐生様。杉の方はどうされますか」
屋敷に戻ると、家来の1人が尋ねた。
「うん」
16:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 17:58:24.53 ID:3uv3ojMy0
「いや…」
桐生は珍しく、自信なさげに首を振った。
あの杉には手を出してはいけない。
17:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 17:59:45.34 ID:3uv3ojMy0
後日、木村屋から使いが来た。
身丈は4尺6寸。
はじめ皆は、童女が迷い込んだものと見間違えた。
18:名無しNIPPER
2017/05/31(水) 18:01:51.05 ID:3uv3ojMy0
「杉の原木を大陸から仕入れております」
その話は桐生にとって興味深いものだった。
だが同時に、疑わしいものだった。
19:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 18:03:50.01 ID:3uv3ojMy0
木村屋の杉によって、桐生屋は時間を稼ぐことができた。
しかし額が額ゆえに、手形での支払いをすることになった。
20:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 18:05:19.19 ID:3uv3ojMy0
桐生が家来達と木村屋から出ると、
長髪の女が外に立っていた。
21:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 18:06:26.23 ID:3uv3ojMy0
「言いがかりつけてきやがって…」
桐生はぼろぼろの襟を直して、屋敷に戻ろうとした。
すると、今度は商屋の中から財前の怒鳴り声が聞こえた。
22:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 18:08:14.71 ID:3uv3ojMy0
「本っ当に忌々しい!!」
財前時子は屋敷に戻ると
高価な壺なり、茶器なりを
23:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 18:09:33.35 ID:3uv3ojMy0
まとまった金が入ったので、
木村夏樹は店を閉めて町へ繰り出した。
無論、男達を口説くためである。
24:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 18:10:19.10 ID:3uv3ojMy0
おしまい
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