16:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 17:58:24.53 ID:3uv3ojMy0
「いや…」
桐生は珍しく、自信なさげに首を振った。
あの杉には手を出してはいけない。
桐生の直感がそう言っていた。
神が宿るだの、領民達から祀られているだの、
桐生はそういったことは気にしない。
しかし商人としての選別眼が、あの杉を拒んでいた。
「…財前の出方を見る。
決めるのはそれからだ」
桐生にしては、消極的な態度であった。
もはや打つ手なしか。家来達は肩を落とした。
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