121: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:18:38.66 ID:m+2Lak1/0
美嘉「悠貴ちゃん、氷枕って部屋にある?」
悠貴「いえ、無かったと思います」
122: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:19:25.22 ID:m+2Lak1/0
……どうして、こんなことになったのか。
私に付き添ってきてくれた美嘉さんは、部屋に到着すると、このまま私の看病をすると言い出したんです。
123: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:20:49.79 ID:m+2Lak1/0
*
美嘉「悠貴ちゃん、晩ご飯出来たよ」
124: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:21:17.43 ID:m+2Lak1/0
悠貴「美味しそうっ!」
美嘉「でしょ? これ食べれば、風邪なんてどっかに吹っ飛んでくから」
125: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:22:02.70 ID:m+2Lak1/0
美嘉「あのね、悠貴ちゃん。風邪を引いてる時は、思う存分甘えていいって決まってるの。だからほら、口開けて。はい、あーん」
悠貴「うぇぇ……? あ、あーん……」
126: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:22:43.71 ID:m+2Lak1/0
*
まさかこんなにも早く、さっきの『あーん』より恥ずかしい思いをすることになるとは。
127: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:23:43.40 ID:m+2Lak1/0
悠貴「うぅ、美嘉さぁんっ……! 確かに大浴場まで行くのは辛くて無理ですけど、だからってこれは恥ずかしすぎますよぉっ……!」
美嘉「あれ? 悠貴ちゃん、そこまで恥ずかしがり屋さんだったっけ?」
128: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:24:13.26 ID:m+2Lak1/0
美嘉「うん、そんな感じ」
すると美嘉さんは丁寧に、だけどテキパキとした動作で拭いてくれます。
129: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:24:41.52 ID:m+2Lak1/0
*
美嘉「それじゃ、電気消すね」
130: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:25:40.10 ID:m+2Lak1/0
悠貴「どうして事務所で幸子さんたちは、美嘉さんのことを『お姉ちゃん』と呼んでいたんですか?」
美嘉「ああ、それは幸子ちゃんたちがアタシの妹になったからだよ」
131: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:26:31.19 ID:m+2Lak1/0
悠貴「あの、そんなことをしなくても、みんな美嘉さんのこと、お姉さんのように慕っていると思いますよ? その……私もそうですし」
美嘉「ふふっ、ありがと。でも……んー……『お姉さん』と『お姉ちゃん』って、似てるようで少し違う気がするんだよね」
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