118: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:15:51.60 ID:m+2Lak1/0
美嘉「とにかく、早く女子寮に帰った方がいいよ。アタシが付き添うね」
悠貴「あ、いえ一人で―――」
119: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:16:38.07 ID:m+2Lak1/0
*
あれから女子寮の自室に帰ってきて……私は今、ベッドに横たわっています。
120: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:18:10.14 ID:m+2Lak1/0
私は顔をそちらに向け、おずおずと話しかけました。
悠貴「あの、美嘉さん」
121: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:18:38.66 ID:m+2Lak1/0
美嘉「悠貴ちゃん、氷枕って部屋にある?」
悠貴「いえ、無かったと思います」
122: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:19:25.22 ID:m+2Lak1/0
……どうして、こんなことになったのか。
私に付き添ってきてくれた美嘉さんは、部屋に到着すると、このまま私の看病をすると言い出したんです。
123: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:20:49.79 ID:m+2Lak1/0
*
美嘉「悠貴ちゃん、晩ご飯出来たよ」
124: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:21:17.43 ID:m+2Lak1/0
悠貴「美味しそうっ!」
美嘉「でしょ? これ食べれば、風邪なんてどっかに吹っ飛んでくから」
125: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:22:02.70 ID:m+2Lak1/0
美嘉「あのね、悠貴ちゃん。風邪を引いてる時は、思う存分甘えていいって決まってるの。だからほら、口開けて。はい、あーん」
悠貴「うぇぇ……? あ、あーん……」
126: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:22:43.71 ID:m+2Lak1/0
*
まさかこんなにも早く、さっきの『あーん』より恥ずかしい思いをすることになるとは。
127: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:23:43.40 ID:m+2Lak1/0
悠貴「うぅ、美嘉さぁんっ……! 確かに大浴場まで行くのは辛くて無理ですけど、だからってこれは恥ずかしすぎますよぉっ……!」
美嘉「あれ? 悠貴ちゃん、そこまで恥ずかしがり屋さんだったっけ?」
128: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/12(月) 00:24:13.26 ID:m+2Lak1/0
美嘉「うん、そんな感じ」
すると美嘉さんは丁寧に、だけどテキパキとした動作で拭いてくれます。
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