31: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/08(月) 22:55:35.24 ID:vhkD1UQdO
32: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/08(月) 22:57:46.58 ID:Z9goZ7tp0
( ゚д゚ )「それで、核爆弾の方は?」
〈::゚−゚〉「在独米軍が回収済みだ。ビューヒェルのB-61は全弾深海棲艦の襲撃前に移送を完了した」
ミルナの問いかけに、イッシ=ストーシュル陸軍少佐は即座に答えつつ皮肉な響きを声に含ませた。
33: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/08(月) 23:03:19.09 ID:Z9goZ7tp0
その男の容姿を一言で言い表すなら、“南部戦線帰りのシャーロック=ホームズ”だろうか。
オールバックでまとまった黒髪に、細く鋭い眼光。肌はたたき上げの軍人らしく日に焼け、幾つもの小さな傷が刻まれている。
6フィートと少しの長身は一見すると細く頼りないが、軍服の下に鋼のような鍛え抜かれた筋肉が眠っていることが覗えた。
34: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/08(月) 23:04:59.48 ID:Z9goZ7tp0
ルール攻防戦、ラベ川封鎖作戦、アムステルダム救援戦など、艦娘のヨーロッパ配備前にドイツ軍が携わった主要な深海棲艦との“陸戦”。
そのほとんどに参戦し、内陸浸透の危機を幾度となく跳ね返した「21世紀のマンシュタイン」、それがベル=ラインフェルトだ。
同時に、艦娘の配備後に泥沼の権力闘争を繰り広げる陸海両上層部を痛烈に批判して形だけの昇格で閑職に追いやられた「問題児」でもあるが。
35: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/08(月) 23:07:41.64 ID:Z9goZ7tp0
(`∠´)「さて、挨拶はこのぐらいにして、仕事の話に移ろう。
コンツィ中尉、君のポルトガルでの活躍は聞いているよ。ストーシュル少佐の戦車隊も心強い限りだ。二人とも宜しく頼む」
( ゚д゚ )「はっ、恐縮です」
36: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/08(月) 23:14:08.02 ID:Z9goZ7tp0
《Россия?1より深海棲艦の欧州襲撃に関する続報です。
連邦政府は先ほどクレムリンより、モスクワ周辺に首都防衛機甲師団を展開したと正式に発表。同時に、防共協定に基づきアメリカ、日本にも相互連携の確認を電話で行い、政府は欧州の“失陥”も視野に入れた防衛計画を練っている模様です》
37: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/08(月) 23:15:38.68 ID:Z9goZ7tp0
第2波ここまで。基本昼&夜の二回更新になると思われます。
ご静聴ありがとうございました
38:名無しNIPPER[sage]
2017/05/09(火) 01:04:49.98 ID:pDjhVfSA0
乙です、これはツンを応援しなければw
それにしても平時以上に荒れやすいにしろ、化け物相手にしてる中でよく足の引っ張り合いができること…国民と配下の部隊が辛過ぎる
39: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/09(火) 13:14:15.01 ID:B042YGid0
40: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/09(火) 13:16:04.20 ID:B042YGid0
ξ゚听)ξ「先ずはこの拠点の指揮官のところに行きましょう。武器も何もないわけだし」
('A`)「そうだな………あー、そこのあんた!あんたらの指揮官のところまで連れてってくれないか?」
「……は?」
41: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/09(火) 13:32:33.26 ID:B042YGid0
この部隊の指揮官は案内された即席指揮所であるテントの中で、折りたたみ式の椅子にその瘦せぎすの身体を乗せて手元の地図を睨んでいた。
ほうぼうに好き勝手に撥ねるブロンズ色の短髪に子狐を思わせる少しとがり気味の横顔、鼻の頭にはそばかす。長身ではあるが力強さは微塵も感じられず、アサルトライフルよりはコミック雑誌でも持たせた方がおそらくよほど様になる。
俺とツンを先導した歩哨が、指揮官のすぐ傍まで行き耳打ちする。すると奴さんは此方を一瞥し、軽い調子で片手を上げた。
496Res/494.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20