35: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/08(月) 23:07:41.64 ID:Z9goZ7tp0
(`∠´)「さて、挨拶はこのぐらいにして、仕事の話に移ろう。
コンツィ中尉、君のポルトガルでの活躍は聞いているよ。ストーシュル少佐の戦車隊も心強い限りだ。二人とも宜しく頼む」
( ゚д゚ )「はっ、恐縮です」
〈::゚−゚〉「ご期待に応えます」
(`∠´)「現状だが、単刀直入に言おう。絶望的だ。
北部は陸海空全ての主要な軍事拠点が深海棲艦の襲撃を受けて通信途絶或いは混乱状態、民間人の犠牲者も既にまともな把握が不可能な数までふくれあがっている。
リーンウッド首相を始めドイツ首脳も安否不明、深海棲艦の内陸侵攻という事態に伴い欧州の全空港は全便を緊急欠航。ドイツ・フランス全学園艦の退避受け入れによりイギリス、スウェーデン、ポーランドは海路の物流も滞った。経済損失もこの僅かな時間で既に数百億ユーロに上るだろうな。
だがそういう状況下にあってなお、我々は敵の正確な規模さえ把握できていない」
(;゚д゚ )「……」
〈::゚−゚〉「……」
(`∠´)「そしてつい10分前、もう一つ悪いニュースが飛び込んできた」
ベルはそう言って、二枚の紙を机の上に置く。ミルナとイッシは同時に手に取り、同時に眼を通し、
(B゚д゚)
〈B゚−゚〉
同時に、顔色を失った。
(`∠´)「海軍も我々同様、下の方は決して毒されていない。この情報は警備府の提督がリークしてきたものだ。
………ただ、この混乱の中で情報の到着が遅れた」
言いながら、ベルは二人の顔色を見て口元に笑みを浮かべる。
尤も、眼は微塵も笑っていなかったが。
「7時間前より、ルール地方の艦娘艤装製造工場からの定時連絡が途絶している。調査に向かった海軍陸戦隊も消息を絶った。
………おそらく、深海棲艦の手に落ちたとみていい」
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