32:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 09:57:09.55 ID:A0Rex0p+0
「実はだな……今後の事で、話しておきたい事があるんだ」
今後の事……そう言われれば、話す内容については私のアイドル活動の事以外に考えられません。
33:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 09:58:01.39 ID:A0Rex0p+0
私がいた場所から応接室までの距離は、そう遠くはありません。
ですから、歩いて数分もしない内に、目的地にへと辿り着きました。
34:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 09:58:34.62 ID:A0Rex0p+0
「悪いな、卯月。待たせたりして」
「いえ、大丈夫です。それ程は待ってませんから」
35:名無しNIPPER[saga]
2017/05/06(土) 06:12:50.29 ID:CkoHSdte0
その話を聞いて、私は目を丸くして驚きました。
突拍子も無い様な話です。今までそんな気配、微塵としてありませんでしたから。
36:名無しNIPPER[saga]
2017/05/06(土) 06:15:09.00 ID:CkoHSdte0
「アイドル候補生として所属していた娘達だけど……今度から俺が担当を請け負う事になった」
と、思っていたらプロデューサーさんの口から、そんな説明が飛び出てきました。
37:名無しNIPPER[saga]
2017/05/06(土) 06:15:52.58 ID:CkoHSdte0
それに、私なんかがリーダーなんて……という不安もありました。
確かに経験は積んでますが……リーダーを務める程の自信は、私にはまだありません。
38:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 10:53:39.58 ID:n8J7R9n90
「さて、それじゃあ早速だが……」
39:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 10:54:08.97 ID:n8J7R9n90
「え、えっと、初めまして! こ、小日向美穂です。せ、精一杯、が、がが、頑張りますので、よ、よろしく、お願いします!」
「私、五十嵐響子、十五歳です! 得意な事は家事全般ですけど、アイドル活動も得意になれる様に頑張っていきますので、よろしくお願いします」
40:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 10:54:57.89 ID:n8J7R9n90
「あ、憧れ……ですか?」
「は、はい。私も……卯月ちゃんがこの事務所に入ったのと同じぐらいに入所はしてるんですけど、一向にデビューできなくて。で、でも、卯月ちゃんは所属してから間もない頃にデビューしてて、す、凄いなぁ……なんて、思ってたんです」
41:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 10:58:03.41 ID:n8J7R9n90
「え、えっ!?」
「だから、私ももっと成長できる様に、頑張ります。美穂ちゃんも……これからは同じユニットのメンバーですし、お互いに頑張っていきましょう」
42:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 10:58:46.66 ID:n8J7R9n90
『きっと今回も……成功できるだろうな』なんて……私はこの時に漠然と、楽観的に考えてました。
いえ、結果的に言いますと……私達の新しいユニットは順調に軌道に乗って……無事、成功を収めました。
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