429: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/03(火) 06:14:31.73 ID:Swmr/6SvO
分裂体の口から、銃口が。
リロードの動き、発射用意。
それらは一体何コンマだったのでしょう。
430: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/03(火) 06:17:13.53 ID:Swmr/6SvO
今回はここまで。
結末は考えてあるので、地道に完結まで持っていきます。
431:名無しNIPPER[sage]
2018/04/03(火) 07:17:16.56 ID:0JfwpTlP0
期待
432: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/10(火) 22:38:30.00 ID:Lc80g2O1O
ぼたぼたと、床に血がこぼれて行く。
それは私のものでも、ジュンのものでも無く…
「が…はっ!?」
433: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/10(火) 22:40:02.11 ID:Lc80g2O1O
「…研究で、艤装は何タイプかに分けられたそうね。
本体制御による純粋な自律型、武器型……それと、本体をエネルギー源とする半自律型…。
お姉ちゃん…弱ったあなたに合わせて、こいつもこんな簡単に踏み潰された。
434: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/10(火) 22:41:09.25 ID:Lc80g2O1O
「ふぅ…ふう…。」
扶桑さんはもう、反撃する力も無いのでしょう。
息を荒げながら、尚も殺意のこもった目を山城ちゃんへと向けていて。
435: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/10(火) 22:42:28.48 ID:Lc80g2O1O
「ふふ……そう、ね……アヤメ…あなたの言う通りだわ…。」
「お姉、ちゃん…。」
436: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/10(火) 22:43:57.50 ID:Lc80g2O1O
「お姉ちゃん…動いちゃダメよ!!」
「お願い…どいて……一人で、立てるわ…。」
437: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/10(火) 22:49:45.84 ID:Lc80g2O1O
「……ままならないもんだな。理想的な日々って奴は、どこまでも逃げて行く。」
「ふふ…『バラ色の日々』かしら?追いかけても追いかけても、どこまでも逃げて行く…。
438: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/10(火) 22:50:42.25 ID:Lc80g2O1O
銃声が響いた後には、ただ静寂が訪れて。
壁の穴から入る潮騒だけが、私達に時を教えている。
心臓を貫いた弾は、扶桑さんの意識を奪っていました。
439: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/10(火) 22:52:15.23 ID:Lc80g2O1O
こうして終戦までの間で、最も忘れ難い戦いは終わりました。
後はもう、消化試合のようなものでした。
私達は今まで以上に死力を尽くして…ただ殺して、殺して…全ての怒りをぶつけるかのように、死体の山を築き上げて。
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