435: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/10(火) 22:42:28.48 ID:Lc80g2O1O
「ふふ……そう、ね……アヤメ…あなたの言う通りだわ…。」
「お姉、ちゃん…。」
「見て…この醜い姿……こんな目で…これだけ撃たれても、まだ…生きてる…。
そう、もうバケモノなのよ……本当は全部、分かってた……私の妄執に、過ぎない、って……。」
「扶桑さん…喋っちゃだめ!それ以上動いたら…!」
「青葉ちゃん……ごめんなさいね。さっきの話は…全部じゃ、無いの…。
確かに、あなたの事を憎らしく思った日もあった…嫉妬を押し殺して眠る日だって…あったわ…。
そんなのでも…本当は、祝福したかった……いつか、私は私の幸せをって…そう思っていた…。
でもこんな体になって…そこで糸が…切れてしまったの…。
私が弱かっただけ…ジュンを殺してしまいそうだったあの頃から…何も…変われていなかった…。
そのまま…死ぬ事だって、きっと出来た…。
でも私は……敵として死ぬなら、最期にもう一度だけ、ジュンに…会いたいって…。
……ごめんなさい…みんな…。
そうね…叶うなら…私は……ごふっ!?」
「扶桑さん!」
吐き出された赤黒い血が、白い胸元を染めて行く。
それは私達に、彼女の命が終わる事を教えていました。
でも、彼女は…。
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