264:名無しNIPPER[sage]
2017/04/04(火) 10:26:35.49 ID:HkEEdBS+o
乙
妖精さん無双にならないようにだとは思うがここからの巻き返しは期待しているよ
次回もたのしみにしてる
>>262
265:名無しNIPPER[sage]
2017/04/04(火) 18:29:12.34 ID:G078m9RPO
長文乙です
266:名無しNIPPER[sage]
2017/04/04(火) 19:05:47.52 ID:IKsGkzkN0
茶葉も作るの大変だからなぁ
267: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/04/07(金) 11:41:28.00 ID:zwNQlmJl0
紅茶がない。ああ、なんということでしょう(リフォームを終えた後驚くような感じで)。
い、いえ……、元々、元々ないと思っていたんです。私が聞いたあの話は幻聴のようなものだったのです。そうです、本当はないんです、紅茶。ああ、どこにあるの、わたしの紅茶……。
「大丈夫ぅ?」
268: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/04/07(金) 11:43:49.19 ID:zwNQlmJl0
その瞬間、大地の香りが脳天を突き抜けました。
「ぐはぁっ!?」
青々とした草原の息吹が喉の奥で反乱を起こし、かつて草を食んでいた遠い祖先の記憶が遺伝子から揺り起こされます。
269: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/04/07(金) 11:44:30.31 ID:zwNQlmJl0
「あー、やっぱり駄目だったぁ?」
「こ、これは……?」
「そこの広場に生えてる草でいれてみたんだぁ。ヤギ系のフレンズには人気なんだよぉ?」
270: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/04/07(金) 11:45:20.70 ID:zwNQlmJl0
目が覚めると、わたしは横に寝かされていました。
「あ、起きたぁ?」
アルパカさんがコップに汲んだ水を差し出します。
271: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/04/07(金) 11:45:50.06 ID:zwNQlmJl0
「……何か、他の方法を考えましょうか」
なんとなく放っておけませんでした。里でいろいろ世話焼きをしていたからでしょうか。
「他の方法?」
272: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/04/07(金) 11:47:38.28 ID:zwNQlmJl0
… … …
「わぁああー!! すんごいなぁ!」
クッキー、マフィンにシフォンケーキ。ここで用意できた材料と器具、そしてアルパカさんが作れるレベルのお菓子です。
273: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/04/07(金) 11:49:16.29 ID:zwNQlmJl0
「考えられるとすれば、誰かが定期的に整備をしているか、妖精さんのおかげか」
「どぉかした?」
「アルパカさん、この小麦粉やお砂糖はあなたが?」
274: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/04/07(金) 11:51:16.88 ID:zwNQlmJl0
彼らの正体は、自分はヒトだと思いこんだ我々妖精が追い出した魔法の力が可視化されたものです。普通自在に使役するなんてことはできないのですが、ある程度事情を知っているわたしは例外。おかげで魔法遣い扱いをされたりしていますが。
「……痕跡は見られるんですけど」
柵一本で激変する植生や気候。そして何よりフレンズという存在。妖精さん抜きで説明する術を、わたしは持ちません。
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