270: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/04/07(金) 11:45:20.70 ID:zwNQlmJl0
目が覚めると、わたしは横に寝かされていました。
「あ、起きたぁ?」
アルパカさんがコップに汲んだ水を差し出します。
「ごめんねぇ。せっかく来てくれたのに」
彼女は頭と耳としっぽをしょんぼりとさせています。
「いいえ、気にしないでください。お気遣いいただきありがとうございます。えーっと、ここ、評判だったみたいですね?」
これ以上は堂々巡りになりかねないので話題を変えますと、彼女は嬉しそうに顔をほころばせました。
「かばんちゃんがぁ目印作ってくれたおかげでいーっぱいお客さんが来てくれたんだぁ」
「かばんさん……」
「そぉそぉ。こーちゃもひょーばんになってぇ、みんなたくさん飲んでくれたんだけどぉ」
「そのおかげで茶葉が無くなった、という事ですか……」
「そぉなんだぁ」
アルパカさんがため息をつきます。
「せっかくお客さん増えたのになぁ」
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