267: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/04/07(金) 11:41:28.00 ID:zwNQlmJl0
紅茶がない。ああ、なんということでしょう(リフォームを終えた後驚くような感じで)。
い、いえ……、元々、元々ないと思っていたんです。私が聞いたあの話は幻聴のようなものだったのです。そうです、本当はないんです、紅茶。ああ、どこにあるの、わたしの紅茶……。
「大丈夫ぅ?」
「……はい」
「あ、そうだぁ。これどーぞぉ」
アルパカさんはわたしの前にカップを一つ置きました。
「これは?」
「こーちゃはないけどぉ代わりにこれ飲んでぇ」
カップの中身には、透き通った緑色の液体が注がれていました。
「……緑茶、でしょうか」
疑問を抱きつつも、そっと口をつけます。確認? もうそんなことしていられませんよ、ええ。それほどまでに、体がお茶を欲していました。
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