俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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912:1[sage]
2022/10/10(月) 08:55:56.94 ID:4j2wPxKL0

八幡「よし、んじゃ、とりあえずふたりで手分けして探すぞ。見つけたらすぐに俺のスマホに連絡 …… 」

非日常的な空間のせいかテンション爆アゲで厨二病全開の材木座を適当にいなし、本来の目的に取り掛かろうとポケットをまさぐる俺の手がそこではたと止まる。

以下略 AAS



913:1[sage]
2022/10/10(月) 09:06:19.37 ID:4j2wPxKL0

しかし、今のアナウンスで俺が空港内にいることが彼女にバレてしまった可能性がある。
そうなると、雪ノ下も警戒して呼び出しに応じてくれないかも知れない。

いっそこのままひとりで雪ノ下を探し続けるか、それともその前に材木座を回収すべきか迷っていると、
以下略 AAS



914:1[sage]
2022/10/10(月) 09:11:57.82 ID:4j2wPxKL0

雪乃「冗談よ」

目を細め、くすりと小さく笑う雪ノ下。そのいつもと変わりない態度を見ただけで、こんな状況であるにも関わらず安堵の吐息を漏らしてしまう。

以下略 AAS



915:1[sage]
2022/10/10(月) 09:20:40.39 ID:4j2wPxKL0

雪乃「ところであなた、こんなところで …… その …… いったい何をしているの?」

なにかを期待するような目でじっと見つめられ、急に落ち着かない気分になってしまう。

以下略 AAS



916:1[sage]
2022/10/10(月) 09:25:23.61 ID:4j2wPxKL0

雪乃「 ………… もう。たかが数日の間だけなのに、随分と大袈裟なのね」

恥ずかし気に俯き、再び俺の胸にもたれかかる雪ノ下の口から、切なくなるような湿った溜息とともに思いも寄らない言葉が漏れ聞こえてきた。

以下略 AAS



917:1[sage]
2022/10/10(月) 09:28:34.22 ID:4j2wPxKL0

雪乃「そう …… まったく」

やがて、どうやら全てを察したらしい雪ノ下が呆れたように小さく首を振る。

以下略 AAS



918:1[sage]
2022/10/10(月) 09:34:38.11 ID:4j2wPxKL0

雪ノ下の語るところによれば、由比ヶ浜は俺と一緒に見送りに来たい、と言っていたのだが「どうせまたすぐに会えるのだから」と固辞したらしい。

由比ヶ浜はそれを自分に対する遠慮と捉えでもしたのだろう。

以下略 AAS



919:1[sage]
2022/10/10(月) 09:53:10.72 ID:4j2wPxKL0

八幡「あー…、もしかしたら、あいつもしばらくとはいえお前に会えなくなるのが寂しかったんじゃねぇのか?」

俺達に対するちょっとした悪戯を兼ねたサプライズ、みたいなものなのだろう。
色々な誤解も解け、少しだけ気持ちに余裕が生まれた俺が何の気なしに口にしたそのひと言に、
以下略 AAS



920:1[sage]
2022/10/10(月) 10:10:48.78 ID:4j2wPxKL0

八幡「って言うか、そういうお前だって、本当のところ少しは寂しいんじゃねぇのかよ?」

雪ノ下から受け取った手帳を上着のポケットに無造作にねじ込みながら言い返す。
我ながら少しだけ怒ったような口調になってしまったのは多分、単なる照れ隠しだ。
以下略 AAS



921:1[sage]
2022/10/10(月) 10:11:53.62 ID:4j2wPxKL0


「それに、私達はもう友達じゃなくて、恋人同士 …… でしょ?」




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