俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
↓
1-
覧
板
20
915
:
1
[sage]
2022/10/10(月) 09:20:40.39 ID:4j2wPxKL0
雪乃「ところであなた、こんなところで …… その …… いったい何をしているの?」
なにかを期待するような目でじっと見つめられ、急に落ち着かない気分になってしまう。
八幡「何って……そりゃ、…… お前こそ、いったいどこに行くつもりなんだよ?」
雪乃「 ……… え? どこって、それは」
つい、怒ったような声で問い返すと、雪ノ下にしては珍しいことに目を泳がせながら言い淀む。
そんな彼女の態度がもどかしくなった俺は、黙ってその細い肩を掴んで引き寄せた。
さほど力を込めたつもりはないのだが、弾みで雪ノ下が前によろめいたせいか、意図せずしてまるで抱きしめるような形で受け止めてしまう。
雪乃「え、あ、や、その、あの、ひ、比企谷くん? そ、その、み、みんなが見ているのだけれど」
慌ててはいるようだが、嫌がる様子は見えない。
八幡「 ―――― 行くな」
黒い髪の間から覗く、桜貝のような小さな耳に向かって囁くと、雪ノ下がびくりと体を強張らせた。
雪乃「い、行くなって、いきなりそんなこと言われても、わ、私としても、こ、困るというか …… 」
それでも抗うそぶりは見せず、俺の肩に頭をもたせかけたまま、か細い声で応える。
八幡「親がどうしてもって言うんだったら、家なんか捨てて、うちに来い」
雪乃「い、家を捨てて、う、うちにこいって。それって、あなた ……… 」
今度は少しだけ身体を離し、驚きと戸惑いに揺れ動く美しい瞳を真正面から見つめながら俺は、はっきりと告げた。
八幡「ああ、そうだ。今すぐは無理かもしれない。でも、いずれは俺が、俺が、俺がきっとお前のことも養って ……………… もらえるようにうちの親を説き伏せてみせるから」
雪乃「 ………… って、そっちなのね」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
936Res/725.48 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486873956/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice