新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
1- 20
709: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:02:12.99 ID:jiMS7eDVO

中野「なあ、なんで社員に知られちゃだめなの?」


 エレベーターに乗り込むとき、中野は永井に訊ねた。永井はそれを無視して壁に背中を預け、やはりまだ気の抜けた無表情のままでいた。
以下略 AAS



710: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:03:18.36 ID:jiMS7eDVO

甲斐「そうだ戸崎、愛ちゃんは元気か?」


 エレベーターの扉が閉まる直前、甲斐が出し抜けに訊いた。戸崎が何も言わず無感情に見つめ返した。
以下略 AAS



711: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:05:07.91 ID:jiMS7eDVO

 十五階に到着すると、もう一人のターゲットであるフォージ安全社長秘書、李奈緒美が戸崎たちを出迎えた。李は一同を応接室に案内すると、施設の説明のために同階会議室に何名か来るように依頼した。戸崎と下村が説明受けることになった。


李「フォージ安全ビル。全高百十五メートル、地上二十六階」
以下略 AAS



712: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:06:50.73 ID:jiMS7eDVO

李「十四階はセキュリティ・サーバー室。ビル全体の情報・防犯設備はすべてここで管理しています。ここのコンピューターは外部のネットワークと断絶されており、ネットを介してハッキングすることは絶対に不可能です。この部屋にスプリンクラーはありません」


 セキュリティ・サーバー室の天井にカメラが向けられ、備え付けられた消化設備がアップになる。
以下略 AAS



713: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:08:12.45 ID:jiMS7eDVO

戸崎「聞いている通りですね」


 部屋の照明がつけられた。戸崎は椅子の背もたれに少しだけ背中を預けると、李の説明が甲斐から聞かされていたものと合致していることについて考え、李のほうを向いて訊いた。
以下略 AAS



714: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:09:55.20 ID:jiMS7eDVO

黒服2「うろこ雲か……」


 年嵩の黒服が暮れなずむ空に散らばる黒い雲の欠片をながめながらつぶやいた。
以下略 AAS



715: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:11:07.33 ID:jiMS7eDVO

戸崎「それはわからないな。二分後か二週間後か。張り切るのはいいが、気張りすぎるのもよくない」


 デスクのところから戸崎が返事をした。中野はあまり納得していない様子で窓とは反対側にあるソファを指差して言った。
以下略 AAS



716: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:13:05.58 ID:jiMS7eDVO

 それから一日が経過した。佐藤の襲撃はまだなく、永井も無気力に寝ころがったまま。いまは通路のベンチに横たわり、背中をガラス張りの窓に向け太陽の光を浴びて暖まっている。


中野「おい」
以下略 AAS



717: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2018/11/04(日) 21:15:03.08 ID:jiMS7eDVO

 そう言ってから永井は左手を前に持ってくると右肘だけで支えていた上半身をさらに起こし、中野の顔をじっと見据えた。


永井「なあ……おまえにはわからないだろうけど、こんな好条件は二度と揃わない。これが失敗したら、確実に終わりなんだよ」
以下略 AAS



718: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:16:09.33 ID:jiMS7eDVO

「ギロチンで首を斬られても、数十秒は意識があるらしいね」


 と、佐藤が言う。
以下略 AAS



968Res/1014.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice