新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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717: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2018/11/04(日) 21:15:03.08 ID:jiMS7eDVO

 そう言ってから永井は左手を前に持ってくると右肘だけで支えていた上半身をさらに起こし、中野の顔をじっと見据えた。


永井「なあ……おまえにはわからないだろうけど、こんな好条件は二度と揃わない。これが失敗したら、確実に終わりなんだよ」


 そして、永井は中野の言葉を肯定した。


永井「ああ、そのとおりだ。僕はビビってる」


 そのとき、ベル・ヘリコプター社とボーイング・バートル(現ボーイング・ローラークラフト・システムズ)が共同開発した垂直離着陸機?V-22 オスプレイが音もなく突如として窓の外に現れた。

 コックピットに佐藤の姿がみえた。


佐藤「やあ」


 プロップローターは回転しているのに、なぜかその音が窓を震わせることはなかった。にもかかわらず、佐藤の挨拶を永井ははっきりと耳にした。

 M134 7.62mmミニガン・ターレットが駆動する、その様子が、永井の眼に、ストップモーションのように、分割された、時間として、写った。


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