新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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715: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:11:07.33 ID:jiMS7eDVO

戸崎「それはわからないな。二分後か二週間後か。張り切るのはいいが、気張りすぎるのもよくない」


 デスクのところから戸崎が返事をした。中野はあまり納得していない様子で窓とは反対側にあるソファを指差して言った。


中野「じゃあ、あれは?」

戸崎「あれは……」


 戸崎は首を巡らしソファに視線をやった。


戸崎「張らなさすぎだな」


 視線の先にあるソファはシックな色調のソファで、そこに永井がだらしなく寝ころがっていた。永井は戸崎たちに背を向け、右足をソファからはみ出させ親指の先を床に垂らしていた。永井の履いていたスニーカーは寝ころがってから脱ぎ捨てられたので、左右の靴がそれぞれ意思を持ったように別々の方向に先を向けてソファのまえに転がっていた。


中野「永井、そんなんでいいのかよ」


 中野がつめよってきても、永井はなにも言わずボーッとしてるままだった。


平沢「中野、ほっとけ」


 平沢が手元の拳銃に視線を落としたまま言った。


平沢「というより、ほっといてやれ」



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