656: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:10:59.69 ID:z5kRHM0CO
下村「会わせたい人がいるの。ついてきて」
永井「はい」
657: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:13:25.06 ID:z5kRHM0CO
永井「だってあのひと、亜人だろ。病院であの人だけ耳栓してなかったからな」
中野「彼氏いんのかなあ」
658: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:14:37.68 ID:z5kRHM0CO
永井「オグライクヤ……」
中野「おれは中野です」
659: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:17:29.50 ID:z5kRHM0CO
『オグラさん、御託はいい』
対面するオグラと永井を真横に捉える位置に三脚にすえられたHDカメラが置かれていて、戸崎の声はそこから聞こえた。
660: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:18:41.57 ID:z5kRHM0CO
一瞬の間もおかず永井はIBMを発現した。
オグラ「形状はプレーン。くっきり見えるな」
661: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:20:16.24 ID:z5kRHM0CO
オグラ「アイオワの農家の亜人が似たような事例だった」
オグラが話し出し、永井はそちらに向き直った。中野は磔にされたままだったが、二人ともそちらを気にもせず、会話に意識をむけていた。
662: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:22:46.95 ID:z5kRHM0CO
中野「あっ、やばい!」
見ると、IBMがオグラに襲いかかろうとしていた。振りかぶる腕を部屋に飛び込んできた下村のIBMがとめた。三角頭のIBMは左腕をバットのスイングのように振って永井のIBMの頭を砕き散らした。
663: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:26:44.42 ID:z5kRHM0CO
オグラ「連続で何体出せた?」
永井「五体。調子がよくて九体だったかな」
664: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:27:58.81 ID:z5kRHM0CO
オグラとの面会を終え、すこしのあいだスケジュールに暇ができた。とくにやることもなく、永井は用意された自室で身体を休めていた。
永井は寝つきがいいほうだった。頭を枕にあずけ、意識を後頭部に向け、それから枕、ベッド、床へ、意識は地面を突き抜けて地下を掘って、やがて水脈へと辿り着く、そういう垂直に沈みこんでいくイメージを眼を閉じて想像すると、すやすやと寝入る。
665: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:28:52.54 ID:z5kRHM0CO
正面に真鍋がいた。手に麻酔銃を持っている。いままさにまっすぐまえに構えようとしている。
永井『止まれ!』
666: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:31:37.19 ID:z5kRHM0CO
永井は声を低めたが、刺すような視線は相変わらずだった。永井はどうせ理解しがたいだろうがと思いながら、黒服と組むことのメリットについて説明をはじめた。
永井「あいつらのスキルのひとつは『ちゃんと死ねる』ってとこだ。これは僕らにあって佐藤にない。捨て駒として作戦に組み込めるかもしれないんだ」
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