665: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:28:52.54 ID:z5kRHM0CO
正面に真鍋がいた。手に麻酔銃を持っている。いままさにまっすぐまえに構えようとしている。
永井『止まれ!』
とっさに亜人の声をつかった。
更衣室にいた黒服たちはまるで雷に打たれでもしたかのように動きを止めてしまった。黒服たちの表情は驚愕に固まっていて、唯一動ける中野の顔にも同じ驚愕が浮かんでいる。
永井「ん?」
永井は訝った。もしかたしら、自分は早とちりをしたのかもしれない……
中野「おい永井!」
中野は憤慨しながら永井を男子トイレまで引っ張っていくと、肩を掴んでいた右手をぶんと振り回し、永井を壁に投げつけ叫んだ。
中野「ちょっとおかしいんじゃねーのか!? 撃ち方教わってただけだろ!」
タイルが貼られた壁に勢いよくぶつけた肩はかなり痛むはずだが、永井はかばうそぶりもみせず、鋭い射るような視線で中野を睨み付け、怒鳴り声を返した。
永井「おかしいのはおまえだ! 黒服と友達ごっこしてんじゃねえ!」
中野「はぁ!?」
永井「戦いになったとき邪魔だけはするなよ」
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