660: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:18:41.57 ID:z5kRHM0CO
一瞬の間もおかず永井はIBMを発現した。
オグラ「形状はプレーン。くっきり見えるな」
殺意が実体となって目の前に現れても、オグラは平然とタバコを吸っていた。タバコの先が赤くなった。永井のIBMは頭をオグラのほうへ突きだし、赤い点を注視しながらぶつぶつと要領の得ないことを呟いている。
オグラ「命令してみろ!」
永井「なにを?」
オグラ「動物飼ったこともないのか?」
永井「おすわり?」
IBMがぐるんと腰をひねった。腕が伸び、中野の胸元に黒い手が槍のように突き刺さった。
中野「なんでおれ……」
貫通した指が壁にも突き刺さり、中野は磔にされ、足が浮いた状態になっていた。
オグラ「自走……しかも命令を完全無視か」
オグラはタバコの灰を落としながらいった。永井も同じところを見ながら、自身のIBMの性格というものがだんだんわかってきたと感じていた。
968Res/1014.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20