新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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605: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/05/13(日) 22:10:11.57 ID:HRQM2WMiO

アナスタシア「遊びたがってます」

中野「かまってやれよ、永井」

以下略 AAS



606: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/05/13(日) 22:11:55.27 ID:HRQM2WMiO

 食堂の引き戸がガラガラと音をたてながら開かれ、なかから開店準備をしにきた六十代くらいの女性が出てきた。丈の長い襟元の弛んだTシャツを着ていた。猫は女性を見たとたん、一目散に逃げていった。中野が女性にすかさず話しかけ、店内に案内してもらう。

 朝食のメニューは白米にごぼうの味噌汁、ふっくらした焼鮭にきのこと卵の炒め物、そして三人が頼んだサービスの納豆はじゃこがまぶされたじゃこ納豆だった。飲み物の緑茶はぬるかった。

以下略 AAS



607: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/05/13(日) 22:13:42.17 ID:HRQM2WMiO

アナスタシア「あげます」

永井「口つけた箸でつまむんじゃねえよ」

以下略 AAS



608: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/05/13(日) 22:15:12.37 ID:HRQM2WMiO

 中野が右にくんっとハンドルをきり、自動車はコンビニへと入っていった。アナスタシアは強い遠心力を感じながらスピードが速すぎるのではないかと思ったが、車はスムーズに駐車場に進入していった。

 時刻は七時五十分。プロダクション近くのこのコンビニのこの時間帯は客足のピークが過ぎ去ったころで、停まっている車は従業員のものをのぞけば一台しかなく、その車はプロデューサーが運転してきたものだった。プロデューサーは車から降り、コンビニの入口前に直立姿勢で待っていた。どことなく落ち着かない様子だ。

以下略 AAS



609: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/05/13(日) 22:16:25.80 ID:HRQM2WMiO

プロデューサー「お怪我は、ないんですね?」


 やっとことでプロデューサーが口を開いた。
以下略 AAS



610: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/05/13(日) 22:17:48.03 ID:HRQM2WMiO

中野「アーニャちゃん、おれらもう行くから」


 元気でとだけ言い残し、アナスタシアの返事も待たずに中野は窓を閉めようとした。プロデューサーはあわてて車に近より、中野に話しかけた。アナスタシアは思わずぎくりとする。
以下略 AAS



611: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/05/13(日) 22:19:18.40 ID:HRQM2WMiO

アナスタシア「あの、これからどうしますか?」


 プロデューサーの車に乗り込んだアナスタシアが尋ねた。
以下略 AAS



612: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/05/13(日) 22:20:33.61 ID:HRQM2WMiO
短いですが、今日はここまで。


613:名無しNIPPER[saga]
2018/05/21(月) 03:29:37.62 ID:MQxsUN2EO
追いついた




614: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/07/08(日) 20:16:45.73 ID:Wqc3ZOPPO

 極度の混乱、極端ともいえる自罰的傾向、事実関係の誤認識、うつ症状の進行、精神療養の必要あり。新田美波─療養施設にて治療を受けている。面会謝絶され、隔離されている。世間から遠ざけられる─さらに。亜人に関する事柄からも─つまり、佐藤と永井圭。

 均衡が崩れた精神。それがどのような思考や感情を生み出すのか、アナスタシアにはわからない。今日は九月二日、アスタシアは高校の教室にいて、自分の席に浅く腰かけながらいま現在の状況について考えをめぐらせている。昨日の始業式の日には、心配しきったクラスメイトに囲まれ、静かに考えることができなかったから、今日は昨日の分までより多くのことを深く思索しなければならない。



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