新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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455: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/09/25(月) 21:14:03.89 ID:4fkctst+O

 美波は衝撃を受けつつも、まだニュースが伝える事態に距離を置くことが可能だった。地震があったのかと思ったが、壊れたビルは東京のオフィス街にあり、被害もこのビル一棟だけだったので、地震ではないと自ずと理解できた。

 美波はいったいどんなことがあったのだろうと、一層身を乗り出し、何を見ても冷静な態度でいられるというようにテレビに顔を近づけた。

以下略 AAS



456: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/09/25(月) 21:15:29.37 ID:4fkctst+O

 永井圭は畳の上に足を伸ばして佐藤のテロの実行をテレビで見ていた。テレビの音量は山中のおばあちゃんが使っているときよりも小さくしていたので、外で騒いでいる蝉の声に負けそうだった。

 永井はリモコンを手に取り、音量をあげた。

以下略 AAS



457: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/09/25(月) 21:16:52.71 ID:4fkctst+O


 墜落地点に出来たクレーターの周囲に、破片と瓦礫が積み重なっていた。

 それらの破片の山は旅客機のボディである金属、電子部品のパーツ、コード類、プラスチック、座席シートのクッション、鉄筋コンクリート、燃え尽きた紙片など様々な素材から成っていたが、共通点としてどれもある一定の大きさ以上のものは存在しなかった。いちばん大きなものでも二〇センチに満たず、七百体以上にものぼる遺体も同様の有り様だった。医学報告書にはこれらの遺体の状況が「断片化著しい」と記載され、身元確認もままならなかった。
以下略 AAS



458: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/09/25(月) 21:18:03.90 ID:4fkctst+O

《And I heard a voice in the midst of the four beasts
And I looked and behold, a pale horse
And his name that sat on him was Death
And Hell followed with him.
以下略 AAS



459: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/09/25(月) 21:39:27.49 ID:4fkctst+O
トリップが違いますが、>>1です。スマホの機種変したので、そのせいですかね?

ともあれ、久しぶりの更新になりました。お待ちいただいた方は申し訳ありません。

さて、いよいよ今週末から実写版の『亜人』が公開になりますが、私はこれわりと期待しています。映画評論家の添野知生さんがオススメされてたことも期待に拍車をかけますね。
以下略 AAS



460:名無しNIPPER[sage]
2017/09/29(金) 01:00:54.12 ID:TvFoGCQm0
来てたのに気づけなかったぜ乙


461: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/10/23(月) 22:16:40.25 ID:rkcK97lyO
undefined


462: ◆X5vKxFyzyo[sage]
2017/10/23(月) 22:17:59.08 ID:rkcK97lyO

石丸「コウマ陸佐、いつまで出し惜しみしてる気だ! 対亜を召集したらどうなんだ」

コウマ陸佐「駄目だ。存在自体違法の部隊。こんな公の場では出動させられん。上からも釘を刺されている」

以下略 AAS



463: ◆X5vKxFyzyo[sage]
2017/10/23(月) 22:19:37.48 ID:rkcK97lyO
すいません、やり直します。


464: ◆X5vKxFyzyo[sage]
2017/10/23(月) 22:21:17.46 ID:rkcK97lyO

曽我部「こ……こんな……」


 会議室の大型モニターで旅客機墜落の瞬間を目撃した曽我部がやっとの思いでつぶやいた。曽我部はあとに続く言葉を見つけられず、喉が詰まるような思いでモニターを茫然と見つめていた。
以下略 AAS



465: ◆X5vKxFyzyo[sage]
2017/10/23(月) 22:23:15.37 ID:rkcK97lyO

 悲惨なのは、破片によって二次被害を受けた人びとだった。墜落の衝撃とその後の爆発によって空中高くまで吹き飛ばされた破片物はほとんど隕石のような勢いで落下してきて、無防備な歩行者に降り注いだり、車やビルの中にいる人間にも窓ガラスを突き破って襲ってきた。頭部に直撃しなくとも胴体に当たれば内臓がダメージを負い、四肢のどこかに当たっただけでも腕や脚の動脈が損傷した。重傷でなくとも、ひどいショックを受け身体を小刻みに震わせながら自失している者や逆にパニックを起こし叫び声をあげている者たち、ビルや車から逃げ出してきた軽傷の人間が道路に溢れかえり、混乱した様子で動き回っていた。

 空には何機ものヘリコプターが舞っていた。報道ヘリ、消防防災ヘリ、ドクターヘリ等が出す騒音は上から聞こえるだけに負傷者を不安にさせる。ヘリから降り立った医師が負傷者のもとへ駆けてゆく。消防隊員もウィンチでヘリから降り、地上からは届かないところにいる被災者をひとりずつ助けあげている。

以下略 AAS



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