新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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464: ◆X5vKxFyzyo[sage]
2017/10/23(月) 22:21:17.46 ID:rkcK97lyO

曽我部「こ……こんな……」


 会議室の大型モニターで旅客機墜落の瞬間を目撃した曽我部がやっとの思いでつぶやいた。曽我部はあとに続く言葉を見つけられず、喉が詰まるような思いでモニターを茫然と見つめていた。

 会議に同席している亜人管理委員会のメンバーも曽我部と同様に絶句していて、帽子の男による亜人の特性を最大限に利用した大量虐殺の結果に恐怖を覚えていた。

 中継映像は瓦礫の山と化したグラント製薬本社ビルの跡地に大量の消火水が散布される様子を伝えていた。立ち込める粉塵のせいで視界がほとんど見えないなか、声を頼りに救助隊が現場へと向かう姿がちいさな移動する点として映っている。

 爆破予告を受けて待機していた消防隊や救急隊の数では事態に対処しきれず、応援要請を受けた消防車輌や救急車輌が墜落地点に向かおうとするが、警察の警備によって発生した渋滞に阻まれて現場まで近づけないでいる。道路にはコンクリートや旅客機の破片が散乱していて、車輌を無理に進めようとすればタイヤがパンクするだろうという有り様だった。



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