京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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:
スレ主
◆EvBfxcIQ32
2016/08/22(月) 21:09:35.94 ID:B6wfBn3i0
立ったかな?
3
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/08/22(月) 21:10:21.47 ID:sJ4K2Li20
期待
4
:
スレ主
◆EvBfxcIQ32
2016/08/22(月) 21:10:36.09 ID:B6wfBn3i0
おお、出来てるようなので開始していきます。
時期はインターハイが終わってから数か月後の、年末あたりです。
高校で言えば2学期が終わるあたりですね。
5
:
スレ主
◆EvBfxcIQ32
2016/08/22(月) 21:12:11.43 ID:B6wfBn3i0
別に神様みたいな才能がほしいとか、分かりやすく漫画のキャラみたいな最強になりたいとか、そういうんじゃなかった。
ただ、大好きな連中と一緒に居られる程度の、一緒にいてお荷物にならない程度の実力がほしかった。
ボクシングのスパーリングパートナーみたいなものだ。サンドバッグでもいい。丁度いい手ごたえを提供しつつ、彼女たちの戦意高翌揚や試行錯誤に貢献できる程度の、そんな立ち位置でよかった。
でも―――なんと甘かったことか。
以下略
AAS
6
:
スレ主
◆EvBfxcIQ32
2016/08/22(月) 21:13:09.50 ID:B6wfBn3i0
(……………来た!?)
南3局 1本場
南家:京太郎配牌
以下略
AAS
7
:
スレ主
◆EvBfxcIQ32
2016/08/22(月) 21:14:25.36 ID:B6wfBn3i0
これで現在の点は、
東家 咲 33800
南家 京太郎 30800
西家 優希 15000
北家 (親)和 20400
以下略
AAS
8
:
スレ主
◆EvBfxcIQ32
2016/08/22(月) 21:15:46.65 ID:B6wfBn3i0
そして9巡目 京太郎手牌
22m 7p 456s 9s ポン:333s チー:345p ツモ:8p
(9sを切ればとりあえず聴牌。9pだとタンヤオが着かないうえにフリテンけど、この後7pか8pをもう一つ引いてシャボ待ちにもできるし、9s切りだな)
「おっと」
以下略
AAS
9
:
スレ主
◆EvBfxcIQ32
2016/08/22(月) 21:16:41.68 ID:B6wfBn3i0
「ロン」
「…………………え?」
和の声に、京太郎が凍り付く。
倒されたその役は……………
以下略
AAS
10
:
スレ主
◆EvBfxcIQ32
2016/08/22(月) 21:17:58.03 ID:B6wfBn3i0
そのころからだったと思う。俺が彼女たちの近くにいることを、苦痛に思い始めたのは。
別に彼女たちが悪いわけではない。ある意味これが光栄なことなのだということも理解していた。
やがて世界で羽ばたく才能を持ち合わせた彼女たちの成長をこんな間近から見れて、あわよくばその手助けができる、
でも俺にできる手助けなんて、本当に雑事だけだ。誰でもできるような、代わりの利くことだけだ。
なんて贅沢な奴だとも思う。彼女たちの傍にいられるだけで、それは途方もない幸運だ。なのに、俺はそれを苦痛に感じている。なんて嫌な奴だ。堂々とした打ち方もできない、卑怯な上に自分の分を弁えないやつだ。
以下略
AAS
11
:
スレ主
◆EvBfxcIQ32
2016/08/22(月) 21:18:47.91 ID:B6wfBn3i0
長野県、清澄高校。
今や国民的競技になった麻雀のインターハイ、その団体戦で、初出場ながらに全国ベスト4の記録を残し、その名は一躍有名になった、
大会の終わった12月の今でも、ひっきりなしに取材の依頼が来る。大会終了直後ほどでもないが、週に1回は取材の申し込みが来る。
が、下手に部活の練習時間を削りたくはないので、出来る限り断っている。主に麻雀部唯一の男子部員こと俺、須賀京太郎がその対応をする。
相手も素直に引き下がってはくれないから、断るのには毎回骨が折れる。今日は学校の職員室で、20分も粘ってきた雑誌の編集部からの電話を断らなければならなかった。
以下略
AAS
12
:
スレ主
◆EvBfxcIQ32
2016/08/22(月) 21:19:41.35 ID:B6wfBn3i0
だが足は無意識に近いレベルで勝手に部室へ向かってしまう。
やけに立派な両開きのドアの前で深呼吸。こんな辛気臭い顔で、みんなの集中力を削いではいけない。
「よしっ………」
勢いよくドアを開けて、半年前までそうしていたように明るい声を出す。
「すんませぇーん、遅れましたぁー!」
以下略
AAS
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