女神
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329:名無しNIPPER[saga]
2016/07/31(日) 23:42:26.44 ID:rPhbjypgo

 麻衣ちゃんが、先輩が部長を務めるパソコン部でいったい何をしたいのか、私には全く
わからなかった。先輩は学園祭間近の生徒会を放り出してまで麻衣ちゃんの面倒をみてい
るようだった。それについては私と一緒に学園祭の準備をしてくれている生徒会の副会長
が、ある時私に吐き捨てるように言った言葉が気にはなっていた。
以下略 AAS



330:名無しNIPPER[saga]
2016/07/31(日) 23:43:16.65 ID:rPhbjypgo

 麻人は私に悪いとは言ったけど、やはりそれ以上は何も食べようとはしなかった。そし
てもう私もそれ以上麻人に何も言う気はなくなっていた。というか私自身にさえ食欲のか
けらも残っていなかった。結局、私たちは残りの昼闇の時間を黙ったまま過ごしたのだっ
た。
以下略 AAS



331:名無しNIPPER[sage]
2016/07/31(日) 23:43:55.73 ID:rPhbjypgo

今日は以上です
また投下します


332:名無しNIPPER[sage]
2016/08/01(月) 21:19:14.97 ID:2y0TK7Ec0
おつんつん


333:名無しNIPPER[saga]
2016/08/11(木) 23:44:24.22 ID:VfUpLYzMo

 麻人と別れて生徒会室に向った私は、いつぞや会長に告白された階段の前で足を止めた。
人の気配と低い話し声に私は気がついた。

 思わず姿を隠すように身を潜めて、私はその会話に聞き入った。
以下略 AAS



334:名無しNIPPER[saga]
2016/08/11(木) 23:44:53.58 ID:VfUpLYzMo

『え?』

『二見を陥れたのなら、今さら麻人だけ無怪我で終わらせられるわけないじゃん。姉さん
ひょっとして麻人のこと気になるの』
以下略 AAS



335:名無しNIPPER[saga]
2016/08/11(木) 23:46:02.41 ID:VfUpLYzMo

 この二人が何のことを話しているかということも、聞き耳をたてているうちに、おぼろ
げながら私には理解できていた。この二人は二見さんを陥れたことを語り合っていたのだ
った。

以下略 AAS



336:名無しNIPPER[saga]
2016/08/11(木) 23:46:33.63 ID:VfUpLYzMo

 一番の被害者は多分麻人と二見さんなのだけど、やはり私が真っ先に考え出したのは夕
也の真意だった。夕也は麻人の親友だった。だからそれが誤解ではないなら夕也が麻人を
陥し入れるれるようなことをするはずがなかったけど、夕也は麻人に対して憤っていた。
私の好意を知りつつ二見さんとの仲を深めて行く彼に対して、夕也は私の気持ちを考えて
以下略 AAS



337:名無しNIPPER[saga]
2016/08/11(木) 23:49:02.23 ID:VfUpLYzMo

 私はとりあえず今日は麻人に連絡するのを止めた。麻人と二見さんが純粋な被害者であ
るらしいことをようやくあたしは理解したのだけれど、それでも今は麻人に対して今日の
出来事を話すのは早いだろう。私はそう思った。夕也と浅井副会長の目的が理解できてい
るわけではないのだから。そしてここまで考えた私は、この先どういう結論が出るにせよ、
以下略 AAS



338:名無しNIPPER[saga]
2016/08/11(木) 23:50:09.57 ID:VfUpLYzMo

 お互いに沈黙したままで電車は駅を離れたのだけど、その沈黙を気にしているような様
子は麻人にはなかった。むしろ私が黙ってしまったのをいいことに、再び麻人は自分の思
考に閉じこもってしまったようだった。

以下略 AAS



339:名無しNIPPER[saga]
2016/08/11(木) 23:50:55.65 ID:VfUpLYzMo

「あれ麻衣じゃん」

 麻人は少しだけ驚いたように言った。

以下略 AAS



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