女神
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333:名無しNIPPER[saga]
2016/08/11(木) 23:44:24.22 ID:VfUpLYzMo

 麻人と別れて生徒会室に向った私は、いつぞや会長に告白された階段の前で足を止めた。
人の気配と低い話し声に私は気がついた。

 思わず姿を隠すように身を潜めて、私はその会話に聞き入った。



『うん、わかった。とりあえずうまくいったんだね』

『と思うけど。とにかく二見は登校してない。みんなにも二見がしていたことは知れわた
っているし、もっと言えば日本中のネット上でもお祭りになってる』

『って、どうした? 何か心配なの』

『こんなことしてよかったのかな』

『何を今更。唯のためなんでしょ。それに自分だって例の下着姿の画像を見た時は、二見
のことを・・・・・・。つまりそういうことを言ってたくせに』

『それはまあ、そうは言ったけど』

『当然の報いでしょ。単なるぼっちかと思ったらビッチでもあったとはね』

『・・・・・・それ、洒落のつもり?』

『・・・・・・うるさいなあ。とにかくこれで少し様子見だね』

『ねえ』

『何?』

『こうなったことは彼女の自業自得だとしてもだよ』

『うん』

『これじゃあ、あの二人って別れちゃうんじゃないの? 二見さんが池山君のことを気に
しちゃって』

『そうかもね』

『あたしは・・・・・・。二見さんはともかく、池山君を不幸にする理由なんかないよ』

『おかしいでしょ』


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