363: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 12:42:25.16 ID:sXugDQCbo
7
何もかも、都合よくは出来ていない。
特に明確な人類の敵を抱えた現代で、それは自然と身につく認識ではあると思うけど。
364: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 12:55:04.26 ID:sXugDQCbo
「ま、こういうタイミングでもなきゃ都合もつかないのが神機使いって認識なんで、そこは大目に見てくださいねー」
そう開き直りつつ、サツキさんは通された部屋のベッドに遠慮なく腰掛ける。
365: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 12:57:07.00 ID:sXugDQCbo
「そうなんですけど、結局代理の返信すらなくて。だったら直接会いに行けばいいんだって、ユノがはりきっちゃったんですよ」
「そしたら、ラケル博士、でしたっけ……あの人がどうしても会わせてくれなかったんですよねー」
「んで、慰問はおろか、メールの使用も禁止。要するに、外部からの接触が全くできないんです」
「感染予防って話ですけど、なんか色々おかしいなー、と思いましてね」
366: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 12:59:34.91 ID:sXugDQCbo
「誑し込んだ覚えはありませんけど……」
「あらま、ここの言語に堪能なんですねー……まあ、褒め言葉ってことで」
「ちなみにジュリウスさんには真っ先に連絡したんですけど、向こうが出てくれなくって……他の人で、お願いします」
367: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 13:06:05.04 ID:sXugDQCbo
「……こっちで先に手を打っとかないと、あの子はすぐ暴走しちゃいますからねー」
「それに、多少は危ない橋渡らないと、ジャーナリストとは言えませんよ」
何でもないように言い放つサツキさんの目は、笑っていなかった。
368: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 13:09:06.35 ID:sXugDQCbo
「……よし!そうと決まれば今すぐ準備!」
かと思えば、彼女は勢いよく立ち上がった。
369: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 13:11:32.62 ID:sXugDQCbo
ここまで
ジュリウスが突然一人相撲とか言い出してたのはアレです、きっと彼も色々勉強してたんです
370: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/18(月) 00:53:08.35 ID:+KNnI7jio
◇
「――そういえばさー」
371: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/18(月) 01:05:17.59 ID:+KNnI7jio
「……ギル!女の子らしさって何!?」
「俺に聞くな……ん?隊長、上着の裾、解れてきてないか」
372: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/18(月) 01:08:15.39 ID:+KNnI7jio
遭難者は1人。
アラガミから逃げる過程で、あちこちに擦り傷を作ってはいるけど、容態に影響はないようだった。
通常なら、このまま彼女を伴って"アナグラ"まで帰投すれば、この任務は終了する。
だけど、それを私達に躊躇させたのは、彼女の存在だった。
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